図書館の夕域

一日一萌で日々を豊かに。
ときめきはそこいらで待っている

ふたつの展覧会

2008年06月07日 | あれこれ
開催期日の最終間際に、二つの展覧会に行って来ました。

まず一つ目はターシャ・テューダー展。
アメリカの絵本作家である92歳の彼女のライフスタイルに
焦点を置いて、写真や生活用品、絵本原画などが展示していました。

まず第一印象は、どの写真の彼女も穏やかな表情をしていて
とても美しいという事。
決して穏やかとは言えない経歴であるのに、どの写真にも、
こちらまで心が温かくなるよう彼女が写っていました。

そして生活用品のほとんどが手作りという驚き。
食べ物はもちろん、石鹸、ロウソク、かご、洋服、洋服を作る糸や
毛糸も。一つ一つを大事にして、季節や行事を楽しむ。
これらが当たり前の人は、時間を有意義に使っているんだなあと思いました。

今あるものを大事にして感謝し、楽しむ心を持つ事。
とても共感を覚えました。



そしてもう一つの建築デザイン展。

まず会場に足を踏み入れようとして躊躇。
なんと敷地全体にダンボールの切れ端が敷き詰められていて
会場全体が森のイメージになっているではないですか。
移動するごとにザクザクと音が鳴り、まるで本当に落ち葉を
踏んでいるような感覚。観ながらだんだん楽しくなり、
世界観に入り込んで行きました。

子供の頃のような純粋な気持ちでものごとを見詰めて
近くにある魅力に気づく「拾う建築のデザイン」は
斬新でも日常を大切にしていて強く魅かれるものがありました。
私的には「木登りの家」に心揺さぶられるものが。

二つの展覧会では共通して
「特別でなく、今ある日常を大切にする」という事を
感じることができました。
自分次第で気づくことはたくさんあるんですよね。
心は縛られずに豊かにありたいと思いました。

両会場は商業施設の中にあるギャラリーだったので仕事帰りに
寄る事ができたのですが、せめて21時くらいまで空いてる
施設があってくれたらなあといつも思います。
いちおう中心街なのにどのビルも20時で閉まってしまう…。
それこそ贅沢な考えだって怒られるだろうか…。