南天ーーー難を転ずる？？？－－－

南天　－－なんてんーーって　こんな字を書くんですね

今頃の初夏に　白いたわわな花を咲かせ　花弁を開くと　黄色いおしべが　
アクセントとなって　目にまぶしい南天！！！

昔の人はこの「なんてん」という言葉の響きに　縁起の良いものを感じていた
のでしょうか？？？
ーーー難を転じて　よい方向へ導いてくれる？？？－－－

あるいは　おてんとうさまが丁度　一番高いところにやってくることを
南中　そして　その空は　南天ということでしょうか？？？
そんな意味を踏まえて　「人生の絶頂期　栄光を　南天は　導いてくれる」
そんな　希望を与えてくれる南天として　昔の人々は　南天に愛着を感じ
日々南天を家族として　暮らしていたのかもしれません

なぜって？？？
それはね　お赤飯を作ったとき　自分の家だけで食べていては申し訳ないと
昔は　重箱に詰めて　ご近所　親類などに　おすそ分けしたものです
南天の葉を一本取ってきて綺麗に洗い　その重箱の上に載せて　お渡ししたものです
あるいは　お赤飯の上にじかに乗せたかもしれません

今でも　お赤飯の入れ物の包み紙には　南天の絵が　印刷されてますものね？？

南天は偉い！！難を転じるから！！！
私はそんな意味を心に温め　随分を敬愛していました

でも　そんな大事にしていた南天の鉢の下から出て地面に根付いていた根っこを
父が無造作に切ってしまい　げんなりしてしまった南天を見て　一言

「南天が　暗転しちゃったじゃないの　もういやんなっちゃうなあ～～！！！」
　
あの金切り声の　暗転の声は　今でも父親の心に響いているだろうか？？？