要約すると、
・ドナーの性感染症検査結果、精液検査結果、学歴はウソかもしれない!
・ドナーに性感染症と精液の検査を新たに受けさせよう!
・卒業証明書を新たに発行してもらおう!
・費用が増えてもAIDや海外精子バンクに比べりゃお安いもん!
その提供者が学歴を詐称していたり、性感染症を持っていたり、精液の所見が悪いのに匿名をいいことにウソの検査結果を提示してくる可能性があります。
このような悪質な提供者から身を守るための対策について提案したいと思います。
(1)面談時に性感染症検査のサンプル採取、精液のサンプル採取
提供者の提示してくる検査結果を鵜呑みにせず、性感染症と精液のチェックをする対策です。
通販で買える性感染症検査キットを使い、尿や血液、喉の粘膜のサンプルを採取させてもらい、性感染症検査をします。
精液についてもサンプルをもらい、専用ルーペやseemなどのスマホでできる簡易検査キットで精液の状態をチェックします。
血液型検査キットを使って血液型をチェックするのもいいかもしれません。
もし、男性パートナーがいる場合には採尿時もすり替えがないように持ち物検査と監視をするのもいいかもしれません。
(2)提供決定後、指定した医療機関で検査を受けてもらう
面談後提供を受けることが決定したあとに、依頼者側が指定した医療機関で性感染症検査や精液検査をあらためて受けてもらうことで客観的に提供者をチェックできます。
精液検査に関しては人工授精等の精液持ち込みでも液量、濃度、運動率などは検査するので代用可能かと思います。
(3)新たに卒業証明書を発行してもらう
匿名をいいことに学歴の証明書類が偽造されてる可能性があります。
対策として最新の日付で新たに卒業(修了)証明書を取ってもらう方法があります。
学歴が本当なら郵送料を考えても1000円程度でできますから、1~2週間かかることはあってもさほど難しいことではありません。
学生証や学位記に比べ卒業(修了)証明書は偽造防止用の用紙に印刷されていることが多いので偽造が難しいです。最新の日付で新たに取ってもらうというのも重要です。
悪質な提供者は何かと理由をつけて避けようとするはずです。その時必ず何かしらボロを出しますから、そこを見逃さないようにしましょう。
以上の対策をして費用負担が増えたとしても、AIDや海外精子バンクを使うより断然安いです。
しかし、すべての対策をしたとしても、性感染症の潜伏期間ですりぬけてしまったり、染色体異常の検査や遺伝性疾患の検査、精密な精液検査は現状簡単に受けられないなどの問題は残ります。
善意の提供者でさえこのような問題を必ず孕んでいることを覚悟していただく必要があります。
以上を参考にしていただき、ご自身にとってベターな方法を選択ください。