はじめに
今日はとても長文です。
しかも
おふたりさんとは関係のない私自身のことです。
そんな内容ですがすみません。
私は「岩田宏」の詩が好きです。
小学校の図書館で借りた「e e カミングス」の詩に衝撃を受け
(もちろん日本語訳ですが)
日本の現代詩に興味を持つようになりました。
小学校も公立図書館も現代詩の詩集があまりなく
夏休みに本屋さんに毎日行って
思潮社の現代詩文庫をひたすら立ち読み
(いやな子ども)
欲しいのがたくさんあったのですが
800円の本は小学生にとって大きな買い物で
1冊しか買えない。
で迷わず選んだのが
写真の「岩田宏詩集」です。
(物持ちがいいです)
動物に関わる深刻なニュースを耳にすると
必ず思い出す詩があります。
岩田宏詩集<頭脳の戦争>から
「動物の受難」
あおぞらのふかいところに
きらきらひかるヒコーキ一機
するとサイレンがウウウウウウ
人はあわててけものをころす
けものにころされないうちに
なさけぶかく用心ぶかく
ちょうど十八年前のはなし
熊がおやつをたべて死ぬ
おやつのなかには硝酸ストリキニーネ
満腹して死ぬ
さよなら よごれた水と藁束
たべて 甘えて とじこめられて
それがわたしのくらしだった
ライオンが朝ごはんで死ぬ
朝ごはんには硝酸ストリキニーネ
満腹して死ぬ
さよなら よごれた水と藁束
たべて 甘えて とじこめられて
それがわたしのくらしだった
象はなんにもたべなかった
三十日 四十日
はらぺこで死ぬ
さよなら よごれた水と藁束‥‥
虎は晩めしをたべて死ぬ
晩めしにも硝酸ストリキニーネ
満腹して死ぬ
さよなら よごれた水と‥‥
ニシキヘビはお夜食で死ぬ
お夜食には硝酸ストリキニーネ
まんぷくして死ぬ
さよなら よごれた‥‥
ちょうど十八年前のはなし
なさけぶかく用心ぶかく
けものにころされないうちに
人はあわててけものをころす
するとサイレンがウウウウウウ
きらきらひかるヒコーキ一機
あおぞらのふかいところに。
戦争中であろうが平和であろうが
国家であろうが個人であろうが
人間はいつも動物を自然を支配しようとします。
常に支配者であろうとする人間の傲慢さを
あらためて思い知らされます。
支配ではなく共存だと
もう聞き飽きたと言われても
何度も何度も書こうと思います。
残暑厳しいですね。
みなさま、おからだにお気をつけください。
これからも応援よろしくお願いいたします。
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‥
詩を転記しながら思ったのですが
横書きになんかしちゃいかんですね。
何も出来なくて、ごめんなさいの涙。
助けることも、逃がすこともできずに、涙がひとつ。
きっと、有ったと思います。
現実にあったお話に、心が痛むのは、私もその一人になったかもしれない後ろめたさから。
心から悲しいと思うのは、それは家族と分かっていたから。
もし、とつぜん戦争が始まって
「兵隊さんの毛皮にするためにおふたりさんを供出せよ」
と言われたら‥
戦時中、犬猫の供出で多くの命が犠牲になりました。
想像するだけで苦しくなります。
しかしながら、平和な日本で
今なぜ毎年30万頭以上の犬猫が殺処分されているのか?
いつの時代も「動物の受難」が現実として存在します。
なんとか変える方法を見つけ出さないといけませんね。
目を留める事ばかり…
動物たちの幸福を、大きく捉えて
いらっしゃる すぴかさんを、
尊敬します。
子供の頃、好きだった‘ドラえもん’
の中で…
戦争中、空襲等で逃げ出した動物が
人に危害を与える恐れがあると言う
理由から、動物園に殺処分令が出る…
泣きながら餌を与える飼育員さん。
でも、象さんはそれが毒入りだと
解るのか、一口も食べない…
そんなお話があり、自分も泣きながら
そのページを何度となく読み返した
事を思い出しました。
いつの時代も、自分達が優先の
身勝手な人間…恥ずかしいです。
いつか天罰がくだる気がしてなりません。