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病気予防の大ヒント!病気の発症・増悪をもたらす5大要素とは?

2018年05月07日 | 美容と健康、ダイエット
病気予防の大ヒント!病気の発症・増悪をもたらす5大要素とは?
そもそも、どのようにして病気になるのか考えたことはありますか? 病気になる人の体質の問題でしょうか? それとも、生活習慣が問題なでしょうか?

答えは両方です。私たちのカラダは、単なる細胞の集合体ではありませんので、遺伝子そのものの特徴に加え、遺伝子や分子の異常をもたらす生活習慣や生活環境も考慮しなければなりません。これらに加え、外部環境とカラダをつなぐ役割を果たす5つの要素が、カラダ全体を束ねる調節、免疫、老化に影響を与え病気の発症・増悪に大きく関係すると注目されています。

今回は、効果的な病気予防のヒントについてお話します。まずは病気の成り立ちから解説して行きましょう。

ほとんどの病気は遺伝子と環境の両方が原因で発症する

生活習慣病をはじめとする多くの疾患は、遺伝要因と環境要因の両方が寄与する「多因子疾患」と呼びます。多因子疾患では複数の遺伝子が少しずつ発症に関与し、しかも患者によって保有する発症関連遺伝子の組み合わせが異なります。

例えば、糖尿病やがんなどがあげられ、複数の遺伝子に偶然起こった変異の蓄積が、最終的にがんや糖尿病といった病気へとつながるのです(※1)。

実は「病気」になるまでには長い時間がかかる

検査では、異常があるか、ないか、ということが意識されがちですが、実は病気や異常の発見は、白か黒かの2択ではないのです。

実は、病気になるまでは長い連続した過程があり、検査で見つかるのはその過程の後半にすぎません。このことは、年齢を重ねると病気が増えてくることからもわかりますね。

インフルエンザや肺炎などの急性炎症・感染症を除くほぼ全ての病気は、ある日突然発症したり診断されるわけではなく、小さな異常が積み重なって異常が指摘されるようになります。

ここで注目していただきたいのは、氷山として見えている部分、つまり病気と診断されたり検査で異常が見つかるのはほんの一部だということです。異常を指摘されていなくても、隠れているリスクは思っている以上に大きいことを肝に銘じてください。本当に病気を予防したければ、異常として現れていない段階から予防・介入する必要があります。

それでは、目に見えない異常はどのように引き起こされ、その原因は一体何なのでしょうか?
目に見えない異常がカラダに及ぼす影響

カラダは、外界の物理的刺激や化学的刺激に反応して適応行動をとります。そのために、増殖因子やホルモンなどを介して細胞間の情報のやりとりが行われ、この情報をもとに、細胞周期の制御にかかわる遺伝子(p53遺伝子など)がコントロールされたり、細胞機能が調節されています。

これがうまく行かないと、DNAの突然変異を引き起こし、発がんや生体の老化を引き起こすことがわかってきました(※3)。

外部環境とカラダをつなぐメカニズム

外部環境とカラダをつなぐ役割を果たす5つの要素が、病気の発症・増悪に大きく関係すると注目されています。それらは、「糖化反応」「酸化ストレス」「慢性炎症」「腸内環境」「自律神経」の5つです。

これらがカラダに影響を与えるメカニズムはそれぞれで異なりますが、相互に共有している部分も多く、相加相乗的に影響を与え合っています。それぞれ簡単に見ていきましょう。

(1)糖化反応:糖化反応、食事などから摂った余分な糖質が体内のたんぱく質などと結びついて、細胞などを劣化させる現象です。これは老化現象と密接に関連していて、肌のシワやシミ、筋肉の劣化などを引き起こします。さらに、動脈硬化やアルツハイマー病などの多くの病気との関連も指摘されています。

(2)酸化ストレス:酸化ストレスが体に及ぼす悪影響は多岐にわたり、高血圧、炎症、動脈硬化、シワやたるみなどの老化現象、がん、アルツハイマー病などの脳神経疾患、ぜんそくなどの呼吸器疾患、白内障、心疾患、脂肪肝などの消化器疾患などなど、様々な病気の発生や増悪に中心的な役割を果たしていると考えられています(*5)。

(3)慢性炎症:アレルギーや肥満の状態では、脂肪組織や肝臓などで慢性炎症が生じていることがわかっています。慢性炎症によって細胞内で誘導される酸化ストレスによりDNA(テロメア)の損傷が起こると、細胞老化が始まり、生きた細胞の成長と分裂が止まるため、体内の組織が再生し、自己修復する能力が制限されます。これは、老化と内臓機能低下を招き、糖尿病やがんなど様々な病気を引き起こします(*6)。

(4)腸内環境:腸内環境は食事を通して外部環境と体内をつなぐ入り口であり、その役割は非常に重要です。腸内環境を改善することで、老化抑制、感染抵抗性の増強、整腸作用、免疫を活性化させる作用、発癌リスクの低減……などなど、これまで考えられなかったような効果が確認されています(*7)。

(5)自律神経:自律神経は外部環境にカラダをうまく適応させる“クッション”のような働きを持ちますが、自律神経のバランスが崩れると病気の発症やそれらの経過に大きく影響を与えることは臨床的に広く認められています(*8)。

以上、病気の成り立ちと、病気の発症・増悪に大きく関係する5つの要素を解説しました。着目すべきは「これらへは予防介入が可能」という事です。効果的に介入する事で病気になる確率を低くしたり、そのリスクを先延ばしにすることができる可能性があります。

抗酸化食品を多めに摂る、便通を整える、など「糖化反応」「酸化ストレス」「慢性炎症」「腸内環境」「自律神経」のキーワードを頭に入れて生活習慣を改めてみてください。

糖尿病による認知症リスクで「2025年認知症700万人」

2018年01月17日 | 健康情報
2025年に認知症患者が700万人を突破するという。その数字のベースとなるものの一つに、糖尿病の増加があるという。武蔵野大学薬学部の阿部和穂教授による公開講座「糖尿病の基礎から治療・予防法まで」では、糖尿病と認知症の関係についても解説された。武蔵野大学文学部3年生の守田詩帆菜記者が取材する。

糖尿病患者がこのまま増えたら認知症患者も……
2025年までに国内の認知症患者数が700万人を突破するという研究データが厚生労働省より発表されたのは2015年1月のこと。超高齢社会になれば患者数が増えることは予想されてはいたが、従来の推計では500万人程度と見積もられていたのに、である。
じつは従来の想定を200万人上回った陰には、「糖尿病患者数がこのまま増え続けたら」という仮定が含まれていたと、武蔵野大学薬学部教授の阿部和穂先生は指摘する。
糖尿病は、認知症のリスクを高める。本記事ではまず「認知症とは何か」を説明していこう。
認知症は病気ではなく、症状
「認知症は病気ではありません。症状なのです」と、阿部先生は言う。
たとえばインフルエンザにかかって高熱が出るとする。インフルエンザは病気だけれど、高熱は病気ではなく、症状だ。つまり認知症とは、何らかの脳の病気で、脳の認知機能が失われた状態をいうのだという。
現在の日本で最も多いのは、アルツハイマー病の発症に伴って現れる認知症。これをアルツハイマー型認知症と呼び、日本の認知症患者全体のおよそ50%を占める。症状は、脳に神経原繊維変化が起きて脳が萎縮していく。発症は75歳以上に多く、高齢化に伴い近年増加している。人格→認知→意識の順に損なわれていく。
次が脳血管性認知症。脳梗塞や脳出血によって脳の血流が滞ったことにより起こる認知症で、全体の20%くらいを占める。発症時期は脳梗塞や脳出血の出現時期によるので、若くても認知症の症状が出ることがある。意識→認知→人格の順に損なわれていく。
同じく20%を占めるのがレビー小体型認知症。脳の神経細胞の中にレビー小体というものが出来て、神経細胞が死滅していく。記憶障害よりも、実際にないものが見えたりする幻視が起こることが多い。
認知症の中核症状と周辺症状とは
認知症の症状には、患者に共通してみられる中核症状と、患者の性格や環境によって表れ方が異なる周辺症状(「BPSD(行動・心理症状)」とも言う)とがある。
中核症状は、記憶障害、見当識障害、判断・実行機能障害、失語・失行・失認、病識欠如などだ。
周辺症状(「BPSD(行動・心理症状)」)には、幻覚や妄想などの精神症状、せん妄などの意識障害、徘徊や暴言・暴力、食べ物ではないものを食べてしまう異食などがある。
認知症と物忘れの違いから理解する認知症
認知症と物忘れとの違いから、認知症の症状の特徴を見てみよう。以下の項目のうちどれが認知症の症状か、考えてみてほしい。
(1)ついさっきしたことを忘れてしまう。
(2)今日の日付がわからない。
(3)2つ以上のことがうまくできない。
(4)顔はわかるのに名前が思い出せない。
答えはなんと「全部」だ。ただそれぞれ、物忘れと認知症の間には決定的な違いがあるので、詳しく説明していこう。
(1)ついさっきしたことを忘れてしまう。
約束をしたのに、その日時や場所がうろ覚えで思い出せなくて困った経験は誰もが持っているだろう。安心してほしい、これは単なる度忘れだ。しかし、約束をした直後にその約束の日時ではなく、約束をしたこと自体を忘れたり、ご飯を食べてお腹いっぱいなのに、ご飯を食べたこと自体を忘れてしまうといった記憶障害がある場合は、認知症を疑ったほうがいい。
(2)今日の日付がわからない。
「今日は何日?」と聞かれて、返答につまることは誰にもある。何日かはわからなくても、今何月か、季節はいつかがわかれば問題はない。しかし、認知症になると、今が1年のうちのどこに位置するのかが認識できなくなるケースがある。日付だけでなく、時間や場所の把握も難しくなるのだ。これを見当識障害という。
(3)2つ以上のことがうまくできない。
ここでいう「2つ以上のことがうまくできない」とは、右脳を鍛える体操によくあるような、右手は3拍子で左手は4拍子で動かすといった難易度の高いものではない。たとえば、テレビを見ながらみかんの皮をむくといった、何ということはない簡単な動作が困難になってしまうのだ。ほかには、計画的に行動したり、物事を順序立てたりすることもできなくなるため、日常的にできていたはずの料理ができなくなってしまう。これを判断・実行機能障害という。
(4)顔はわかるのに名前が思い出せない。
久々にあった友人などで顔はわかるのに名前が思い出せないだけなら、認知症を疑う必要はない。ただ家族・親族の名前や顔が思い出せないというレベルになってくると、認知症を疑わざるを得ない。






老化の原因「活性酸素」は野菜で防ごう! 1日350g以上の摂取でいつまでも若く

2018年01月17日 | 美容と健康、ダイエット


主食・主菜・副菜の「バランスがとれた食事」が健康によいとよく言われますが、実践するのは意外に大変なようです。厚生労働省が発表した「平成28年度国民健康・栄養調査」によれば、1日あたりの平均野菜摂取量は男性が284g、女性が270gと、国が掲げる成人1日の野菜摂取量目標である350gに届いていないとのこと。
また、食品メーカーのカゴメが20~60代男女410名から3食3日間の食卓画像(計3690枚)を収集し、3日分のデータから管理栄養士が野菜の摂取量を推計したところ、1日の野菜摂取量は平均133gで、目標の半分にも届かなかったことがわかりました。

野菜は、老化の原因となる「活性酸素」から守る
ほかの物質を酸化させる力が非常に強い「活性酸素」は老化現象の原因となるといわれています。私たちは呼吸によって大量の酸素を体内に取り入れていますが、そのうちの約2%が活性酸素になります。もともと活性酸素には、その強い攻撃力で体内に侵入したウイルスや細菌を退治するという大切な役割がありますが、必要以上に増えてしまうと、健康な細胞まで酸化してしまうため、老化の引き金になってしまうのです。
近年の老化に関する研究で、専門家の間では「老化することは酸化することと同じ」といわれるほど、活性酸素は老化の元凶とみなされ、活性酸素から身を守ることの重要性が指摘されています。野菜には、脳や体を酸化から守る抗酸化成分が多く含まれていますので、体内で活性酸素が発生しても、抗酸化成分をしっかり摂取していれば、体の酸化を防ぐことができます。つまり、細胞の酸化と抗酸化力のバランスがとれていれば、健康な体を維持することができるということですね。

まずは350グラムの野菜の量を知り、無理なく摂取を



350gと不足の隙間に長命草青汁❗

350以上クリアな方はさらに濃厚にで長命草青汁❗量&濃さ・濃度

350g前後の野菜といっても、緑黄色野菜120g・その他の野菜230gという内訳で摂取するのが適正とされています。緑黄色野菜とは、一般的に外皮だけでなく中にも色がついている野菜のことです。緑黄色野菜を1として、その他の野菜を倍量食べると、ちょうどいいバランスと言えそうですね。
量については、野菜の入った小鉢をおよそ70gとして、一日に5つほど食べるイメージで過ごすと目標を達成できます。70gの目安としては、トマトなら半分、ミニトマトなら10個、ブロッコリーなら3分の1から半分、もやしなら3分の1袋・白菜なら葉を1枚・なすなら3分の2から1本ぐらいです。
こうして文字でまとめると、なんとかできそうな気もしますが、実際には毎日これだけの野菜を摂るのは難しいものです。そんなときにはコンビニサラダを買ったり、冷凍野菜を使ったり、野菜ジュースを飲んだりして補うのも手です。手作りのおかずと市販品を上手に組み合わせながら、健康な体づくりのために一日350g以上の野菜を無理なく摂取するよう心がけましょう。
文/黒田真紀





認知症患者の割合、先進国で日本が1位

2018年01月17日 | 健康情報
OECDが発表!認知症患者の割合は先進国で日本が1位
先日、経済協力開発機構(OECD)が公表した2017年版の医療に関する報告書によると日本の認知症患者の割合(有病率)が、OECD加盟35か国中で最も高いことがわかりました。すなわち、年齢が上がるほど認知症有病率は高まる傾向にあり、世界で最も高齢化が進んでいるのが日本であることがわかりました。
その報告書によると日本の人口に対する認知症有病率は、2.33%という結果であり、OECD平均の1.48%を大きく上回るようです。また、2位のイタリアは2.25%、3位のドイツは2.02%という結果でした。当然のことながら、高齢化がますます進む日本は更に有病率が上昇するとみられ、20年後の2037年には3.8%に達すると推定されています。
このような状況の中、OECDの担当者は「日本は高齢化がほかの国より早く進んでいる。認知症を含め、加齢に関連した病気への対策が喫緊の課題だ」と指摘しています。
なぜ、日本は認知症患者数が多いのか?
日本の認知症患者数は2012年時点で約462万人と推計されていますが、厚生労働省は2015年1月に、全国で認知症患者数が2025年には700万人を超えるとの推計を発表しています。日本は4人に1人が高齢者という超高齢化社会であり、認知症患者数は、OECD加盟諸国に比べかなり多い理由はなぜなのでしょうか?
その理由は、様々考えられますが、日本人の生活習慣や遺伝的な要素だけでなく、日本の認知症診断が優れていることにあるかと考えられます。他国においても認知症の診断レベルが上昇し、有症率が上昇したケースが見受けられます。逆に言えば世界が日本の診断レベルに上昇すれば、将来的に世界の認知症患者数は、今よりもっと上昇することになります。
認知症疾患者数を増やさないための方法は?
認知症患者数の増加を食い止めるためには、予防法や治療法の開発を急がなければならないのですが、なかなか研究開発は進んでいないのが現状です。近年では、OECDが中心となって世界各国で連携し各分野で認知症に対する研究を共有していますが、その成果も急がれます。また、認知症患者の増加に伴う経済的コストの増加も問題となっています。
もう一つの大きな課題は、「認知症ケア」です。認知症患者に対するケアには、多くの人が関わりますが、特に医療と介護の連携が不十分だと考えられています。また、厚生労働省は認知症施策として「認知症施策推進5か年計画(オレンジプラン)」をスタートさせ、治療の研究促進もさることながら、社会全体で、認知症ケアの促進、認知症のための街づくり、予防研究の三位一体でいかなくてはならないと考えています。
そのためにも、家族だけでなく、地域の方々の協力のもと、認知症患者が「いつまでも住み慣れた地域で生活ができる」仕組み作りが必要となり、そのための仕組みが「地域包括ケアシステム」となっているのです。これらの仕組みが成立することにより、認知症患者の発症を減らすことが、有病率、経済的コストの増加を抑えることに繋がるのです。




インフルエンザ対策 マスクとうがいより大事なことがある?

2018年01月17日 | 健康情報
今年もインフルエンザの流行が騒がれ始めている。厚生労働省による2017年12月1日の発表ではインフルエンザの患者報告数は7280人となり、「例年よりもやや早く流行シーズンに入った」のだそうだ。

  そこで重要になるのが、インフルエンザ対策。しかし、なかには首をかしげたくなるような情報もある。そこで、おおたけ消化器内科クリニックの総合内科専門医、大竹真一郎氏にインフルエンザ対策法を聞いた。

●Q: ワクチンは本当にインフルエンザ予防になるの?

大竹氏: ワクチンはいわばクルマのシートベルトのようなもの。交通事故を防ぐことはできませんが、シートベルトをしていれば、事故に遭ったときに、自分や同乗者の被害を少なくすることができます。ですので、インフルエンザワクチンを接種したからといってかからないわけではありませんが、接種すれば、インフルエンザにかかっても症状を軽減することができます。また、症状が軽減すれば、ウイルスを保持する期間も短くなり、周囲の人への感染を防ぐことにもつながるのです。

 特にインフルエンザにかかると重症化しやすい子供、高齢者、病気を抱えている人が接種するのはもちろん、そのような人たちにうつさないためにも、ワクチンの接種はすべきでしょう。

●Q: マスクをしていれば、インフルエンザは予防できる?

大竹氏: マスクの予防効果はかなり限定的です。マスクは呼吸をしやすくするために繊維の目を粗くしているため、非常に小さなインフルエンザウイルスは簡単にくぐり抜けてしまうからです。ただし、周囲の人にうつさないようにするためにマスクを着用するのは有効です。インフルエンザウイルスは確かに非常に小さいですが、唾液や鼻水などに含まれたウイルスはブロックできます。マスクの効果を発揮するためには乾いていることが大切なので、湿ったら必ず交換しましょう。マスクにはウイルスがついていますから、ビニール袋などに入れて捨てるなど、特に子供や高齢者のいるご家庭では気をつけてください。

Q: うがいより手洗いのほうが予防効果が高いって本当?
大竹氏: 最新の研究で、うがいにインフルエンザ予防の効果が期待できないことが明らかになりました。また、厚生労働省による「平成29年度 今冬のインフルエンザ総合対策について」でも、うがいは明記されていません。

 インフルエンザは風邪と同様にウイルス感染による疾患ですが、ウイルスは体内の細胞に侵入して分裂することで増えていきます。20~30分程度で侵入してしまうため、口内のウイルスを除去するためにはかなりの頻度でうがいをしなければならず、予防効果はあまり期待できません。

 そこでぜひ実践してほしいのが、「手洗い」と「顔を触らない」こと。

 インフルエンザはかなり近づかない限り、くしゃみやせきで感染することはありません。飛沫感染よりも注意したいのは、接触感染。インフルエンザの多くはくしゃみやせきで飛散したウイルスが付着したドアノブや机などを触り、ウイルスが付いた手で目や鼻をこすることにより感染するからです。だから外出中は顔を触らないことが大切。正しい手洗いやアルコールなどでこまめに手を清潔に保つことを心がけてください。

●Q: 体を動かしたほうがインフルエンザになりにくい?

大竹氏: ウオーキングなど体に負担がかからないような軽い運動は、インフルエンザ予防に有効です。週3回、1時間程度行うことで、免疫機能を正しく働かせることができるといわれています。

 ただし、ハードな運動をしている人は一般的な人に比べてインフルエンザにかかる可能性が高くなります。フルマラソンを走ったあと、風邪にかかる確率が通常の2~6倍になるという研究結果もあります(参考資料:Peters,E.M.、Ultramarathon running and upper respiratory tract infections,S.Afr.Med.J.、64,582-584,1983.)。運動をしすぎると酸化ストレスなどによって体に大きな負担がかかり、免疫機能をうまく働かすことができなくなるのがその原因だと考えられます。

 さらに、大竹氏は「マイタケやガゴメ昆布などインフルエンザウイルスの抑制効果が示唆されている食品も出てきたが、まだ研究段階。基本的には、“手洗い”、“顔を触らない”、“ワクチン接種”をしっかり行い、他人にうつさない努力を」と話す。インフルエンザの流行を抑えるためにも、まずは基本的な予防法を実践すること。