いっぽいっぽまたいっぽ

今年度45歳。15年前に地元の役所に就職した田舎者が、巨大組織で働きながら、日々思うことを綴る日記です。

2017.7.18 後輩の「殻」

2017-07-18 23:40:46 | 日記
上司から、来月行われる新採職員のための業務説明の会に、

私と後輩のどちらかに出てほしいと言われた。


せっかくなので、今決めておこう、

今決めておけば、心の準備もできるだろう、

と後輩に言ったところ、

後輩は私に対し、

「やりたくはないんですよね?」と聞いてきた。

「そりゃ、こういうものは誰だって、やりたいというものではないだろう」

と返すと、まあそうですよね、みたいな反応。

それでもなお、

「やりたいかやりたくないで言ったら、どっちなんですか?」

というようなことを言ってくるので、

「俺の責めに帰すような言い方をするなあ…」

と漏らしてしまった。


「真面目な話」と前置きし、

私なりに、後輩がした方がいいと思うことを伝えた。

大勢を前に話す機会は貴重であることや、

新採職員に対してなら話しやすいはずであるということなど。


ただ、一向に「じゃあ僕がやります」

という返事がなかったので、

「◯◯君、やっておこう」と言わせてもらった。


後輩は、私の「やりたくない」に終始固執していた。

「やりたくないんですよね?」と煽ることで、
私に「そんなことはない。私がやる」と言わせたかったのか、

先輩がやりたくないと言ったから、

自分が仕方なくやらざるを得なかった、と、
後々の言い訳にしたかったのか。


どちらかというと、後者かなと思う。

おそらく、心のどこかで自分がさせられる可能性を感じていたに違いない。

跳ね返すというより、ダメだった時の布石を打つ。

自分の身を守るための、直感的な言動だったのだろう。

追い込まれた末の、危険回避の本能的な手段が、
後輩の場合、ああいう形だったのだ。


後で上司に愚痴半分、「後輩に場数を踏ませたい」と気持ちを伝えた。

そこで上司は、後輩のクセを漏らした。

もしかしたら、今回、後輩に人前で喋らせるのを躊躇したのかもしれない。

だから私を保険とし、私と後輩の2人に声を掛けたのかも。

もしどちらかを指名すれば、それですんなり決まることだからだ。

敢えて2人に投げかけたのは、
やはりそこに意図があるからだと思えてならない。

そう考えると、私の今回の判断は望ましかったものになったと思いたい。

ただ、後輩のサポートはしたい。

後輩に投げただけだと、さすがに後ろめたさがある。

私は、私の決断に対し、責任を負わねばならないと思う。

どういう形で負うのか、これからしっかり考えたい。
コメント
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