妻と娘の帰りが遅く、
私が夕飯の支度をした。
レトルトカレーを温めつつ、
惣菜で買ったチキンフライとエビフライをトースターで温め直していて、
できたフライを指で触って確かめたところ、
妻に「指で触らないで」と言われた。
別に汚い手じゃあるまいし…
これまでに何度も潔癖症が原因でケンカはしてきて、
その度に話し合って理解を擦り合わせてきた。
しかし、キッチン周りでの「食」に関することは、
妻は過敏のように思える。
命につながること、という考えなので、
譲れないようだ。
死にはしない、というのが私のいつもの言い分だが、
妻の過敏さには効き目がないので、
「汚い手じゃないのに」
とぼやき返すことしかできない。
潔癖症は相手を否定する
タチの悪いものだと私は思う。
本人にその気はなくても、
相手はものすごく傷つく。
ある程度受け入れられるようにはなったが、
またこのような展開になると、
いろいろと考えてしまう。
会話をしたくなくなり、
目を見たくなくなる。
ネガティブな思考になっていることは分かっているので、
潔く早く寝て気分を変えてみることにした。
寝て、嫌なことは忘れる。
その技を身につけることが、
私に次に必要なことかもしれないと思い、
早速チャレンジしてみる。