人事異動の内示が発表され、
私はめでたく第一希望の部署へ配属されることになった。
半ば諦めていたから、誰が異動するかな…?と探していたら、
あれ?俺、あった!?みたいな感じで、
多分ちょっと驚いたと思う。
そして、
あー、本当に異動が叶ったんだ…と、
少しホッとしたような感じだった。
前みたいに、
6年もやりきって、
悔いなく異動するようなものとは違って、
やり切れてない、
まだものにできてない、
頼られてもいない、
これからだという状態だったから、
清々しさなんかは全くない。
ほかにも異動したかった人は多かっただろうし、
俺が先に異動してすみませんみたいな、
罪悪感のような、
申し訳ない気持ちにもなった。
上司も寂しがってくれて、
いつも以上にそんな言葉をずっとかけてくれた。
まだ一緒にやりたかったという言葉がとてもありがたく、
嬉しかった。
そういう意味では、
惜しまれて異動するなんてのは初めてだから、
これもひとついい経験になったと言えるだろう。
今年一年は、
上司のスパルタ教育に自分なりにがむしゃらに取り組んできた。
残る四日間もがむしゃらにやりたい。
今のメンバーで過ごせる時間を大切に噛み締めながら過ごしたい。