家を出た時は小雨だったが、
港に着くと大荒れ。
どしゃぶりで横殴りの暴風。
人間が吹き飛ばされそうで怖かった。
フェリー待ちで並ぶ行列はびしょ濡れ。
フェリーが近付くも、
暴風で着けずに引き返した。
行列も引き返すが傘は折れ、
無惨な光景にいたたまれない気持ちになった。
幸い高速艇は通常どおり運行でき、
私は無事に出勤できた。
しかし、
午前中のうちに船が欠航するとの連絡が入った。
ともすれば帰れない状況に、
職員はみな戸惑った。
昼前の便でとんぼ返りする職員もいた。
朝から天気予報が外れたため、
午後から回復するかどうか不安だった。
そんな調子で働くのはもちろん集中できず、
改めて島の過酷さを思い知らされた。
こんなことは滅多にないが、
滅多にないことにどう向き合うかも、
改めて考えさせられた。
非常の備えができていないから不安になるというのは大きい。
お泊まりグッズを整えることが取り急ぎ必要だ。