日本公開が1988年1月ということは、あれから30年以上経っているので久しぶりに観られただけでも感激というかジョン・ローンやピーター・オトゥールが出てきただけでゾクゾク!
公開当時に観た時も紫禁城や中国清朝の時代再現、豪華な衣装などに圧倒されたけど、今では絶対に撮れないような映像に改めて圧倒されたというかそれこそIMAXなどの大きなスクリーンで観たいと思った。
後半これでもかと描かれる終戦に至るまでの日本が行ったことの描写はあまり目にしたくないけど、忘れてはいけない負の歴史として記憶に留めておかなくてはいけない貴重なシーンで、文化大革命の頃の中国の時代再現も見どころ。
1960年代といえば、ジョン・ローンが女装のスパイを演じた「Mバタフライ」も文革の頃が背景だったと思うと、エンペラーをやったらスパイをやったり、大忙しだったんだ、とか思ったりして、繰り返し観た大好きな「Mバタフライ」もまた観たくなった。
「ギルバート・グレイプ」から始まった12ヶ月のシネマリレーも今回で6作目、全部観たいと思いながらもまだ2作しか観てないけど、デレク・ジャーマン監督の「カラヴァッジオ」やデヴィッド・クローネンバーグ監督の「裸のランチ」も観直してみたいかも。
☆あらすじ☆
1950年、ハルピン。ソ連での抑留を解かれ母国へ送還された大勢の中国人戦犯の中に、清朝最後の皇帝・溥儀の姿があった。手首を切って自殺を図った彼は、薄れゆく意識の中、波乱に満ちた自身の半生を思い起こしていく。
※映画.comより
キャスト
ジョン・ローン
ジョアン・チェン
ピーター・オトゥール
坂本龍一
リチャード・ブゥ
タイジャ・ツゥウ
ワン・タオ
イン・ルオチェン
ビクター・ウォン
デニス・ダン
マギー・ハン
リック・ヤン
ウー・ジュンメイ
ケイリー=ヒロユキ・タガワ
イェード・ゴー
池田史比古
リサ・ルー
高松英郎
立花ハジメ
チェン・カイコー
コンスタンティン・グレゴリー
監督
ベルナルド・ベルトルッチ
原題 The Last Emperor
163分
PG12
新宿武蔵野館1 17:10~観客7割程/128席