続・とりあえずの映画鑑賞メモ

「エンパイア・オブ・ライト」(2022英=米/ウォルト・ディズニー・ジャパン)

《「アメリカン・ビューティー」「1917 命をかけた伝令」の名匠サム・メンデスが、「女王陛下のお気に入り」のオリビア・コールマンを主演に迎えて描いたヒューマンドラマ。「ブルー・ストーリー」のマイケル・ウォードがスティーヴンを演じ、「英国王のスピーチ」のコリン・ファース、「裏切りのサーカス」のトビー・ジョーンズが共演。撮影は「1917 命をかけた伝令」でもサム・メンデスとタッグを組んだロジャー・ディーキンス。》

映画というか映画館好きなら引き込まれてしまう冒頭からもう一瞬も目が離せないシーンの連続で、自分にとっての映画館の暗闇が今更ながらに大切な空間であることを確認できたような作品だった。

主役のヒラリーを演じたオリビア・コールマンの、感情の変化が伝わる繊細な演技や脇にまわったコリン・ファースのゲスなパワハラ、セクハラ支配人ぶりも印象的だったけど、なんといってもスティーヴン役のマイケル・ウォードの端正なイケメンぶりに惚れぼれ、エンパイア劇場で働く人々もそれぞれ個性的で映写技師とスティーヴンとの交流もよかった。

1980年代初頭のイギリスの社会状況も織り交ぜながらの、1930年代に建てられたというDreamlandを時代考証に合わせて装飾された豪華な「エンパイア劇場」も見どころ。

タイトルが何故Light of EmpireでなくEmpire of Lightなのか考えていたけど、“光の帝国”という意味では映画館そのものであり、何があってもとりあえずは映画館に足を運びたい自分としては現実逃避と思いながらも、これからもその光を浴び続けたいと思った、映画館万歳!

☆あらすじ☆
厳しい不況と社会不安に揺れる1980年代初頭のイギリス。海辺の町マーゲイトで地元の人々に愛されている映画館・エンパイア劇場で働くヒラリーは、つらい過去のせいで心に闇を抱えていた。そんな彼女の前に、夢を諦めて映画館で働くことを決めた青年スティーヴンが現れる。過酷な現実に道を阻まれてきた彼らは、職場の仲間たちの優しさに守られながら、少しずつ心を通わせていく。前向きに生きるスティーヴンとの交流を通して、生きる希望を見いだしていくヒラリーだったが……。
※映画.comより

キャスト
オリビア・コールマン
マイケル・ウォード
トム・ブルック
ターニャ・ムーディ
ハンナ・オンスロー
クリスタル・クラーク
トビー・ジョーンズ
コリン・ファース

監督
サム・メンデス 

原題 Empire of Light

115分

PG12

TOHOシネマズ錦糸町7 17:30〜観客20人程/114席





名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「映画」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事