これは戦時下の切ない恋ごころが描かれていて、緊張感やときめきなど色々な意味でドキドキ、最近では珍しい王道ラブストーリーとしても堪能できたけど、エンディングで、原作がアウシュヴィッツで亡くなったユダヤ人女性の形見としてその娘さんたちが逃亡の間も大切に保管していた未完の小説と知って胸が熱くなった。
厳格な姑の言われるままに日々を過ごすヒロインが禁断の恋をすることによって自我を取り戻していく様子からも目が離せなくて、演じたミシェル・ウィリアムズもよかった。
鬼のような姑役のクリスティン・スコット・トーマスも流石の演技で実は筋の通った人間だった女性を好演。
ドイツ軍の中尉役を演じたマティアス・スーナールツは「ヴェルサイユの宮廷庭師」でも注目していた俳優さんで「リリーのすべて」でも出ているようなので早く観たい。
子爵役で登場のランベール・ウィルソンも久しぶりに観られて嬉しかった!
ストーリー
1940年代、ドイツ占領下に置かれたフランスの田舎町。厳格な義母と暮らす美しい妻リュシルは戦地に赴いた夫の帰りを待ちわびていた。そんなある日、彼女の家にドイツ軍中尉ブルーノがやってくる。彼とリュシルは音楽への愛を共有し、やがて惹かれ合い……
原題 SUITE FRANCAICE
107分
PG12
監督
ソウル・ディブ
出演
ミシェル・ウィリアムズ
クリスティン・スコット・トーマス
マティアス・スーナールツ
サム・ライリー
ルース・ウィルソン
マーゴット・ロビー
ランベール・ウィルソン
トム・シリング
TOHOシネマズシャンテ3 18:30~観客60人程/190席
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