続・とりあえずの映画鑑賞メモ

「彼らは生きていた」(2018英=ニュージーランド/アンプラグド)

?【総勢400人を超えるアーティストが100年前の記録映像に修復、着色、3D化の作業を実施して、貴重なアーカイブ映像を現代によみがえらせた戦争ドキュメンタリー。帝国戦争博物館に保存されている記録映像を再構築し、第1次世界大戦の戦場の様子を生々しく今に伝える。監督は『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのピーター・ジャクソンン。】

これは帝国戦争博物館に保存されていた記録映像を再構築して1本のドキュメンタリー映画として完成したものだったけど、これを観ると「1917」での累々と折り重なる死体や昨日観た「屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ」の殺人劇がどんなにむごたらしくても作り物であることに安心している自分がいることがわかって本物の迫力に圧倒されたというか、最初はモノクロの小さなフレームが途中からフルサイズのスクリーンで鮮やかなカラーになるところが鳥肌もの、それまで古い記録と思っていたのが一気に身近な歴史に思えるところが凄かった。

俳優の吹き替えでなくBBCが保有していた退役軍人たちのインタビューなどから復元して追加したというナレーションもフイルムに命を吹き込んでいたように思えた。

あれほど過酷な戦場を体験しながら、戦争が終わって祖国に戻ってからの冷遇にやりきれなさを覚えて、「地獄の黙示録ファイナル・カット」の最後で聞こえてくる「The horror... the horror...」の声がリフレインしてしまった。

「ホビット」シリーズから久しぶりのピーター・ジャクソン監督作品だったけど、このような作品を手がけていたなんてさすが、“祖父に捧げる”という献辞に目頭が熱くなった。

あらすじ
ドイツとオーストリアを中心とした同盟国と、イギリス、フランス、ロシアを中心とした連合国という二陣営に分かれ、世界各国が参戦した第1次世界大戦。1914年から4年以上続き、人類最初の世界戦争として記憶される同大戦を、貴重な記録映像から振り返る。


原題 THEY SHALL NOT GROW OLD

99分
R15+

監督
ピーター・ジャクソン

キネカ大森3 18:30~観客20人程/40席


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