続・とりあえずの映画鑑賞メモ

「ある過去の行方」(2013仏=伊/ドマ、スターサンズ)

“世界が息を呑む極上のサスペンスドラマの誕生…イラン映画で初めてアカデミー外国語映画賞を受賞、ベルリン国際映画祭でも金熊賞を含む3冠を達成した「別離」(2011)のアスガー・ファルハディ監督が、初めて国外を舞台に撮り上げた長編作で、子連れのカップルが再婚を考えるが、娘の告白がきっかけで、それぞれの過去や本心が次々と明らかになり、見えなかった真実が浮き彫りになっていく様子をサスペンスタッチに描く”

再婚予定の男女や元夫のこれまでがよくわからないので物語に入っていけないと思ったら、その“これまで”こそがタイトルの意味するところで、少しずつ明るみになっていく様子が圧巻!

展開的には入口と出口がかなり遠のいた気もしたけど、人間の隠れた部分が薄皮を剥ぐようにあらわになっていく様子に下手な事件よりもサスペンス性を感じて最後までひきこまれた。


《夫と別れて4年がたつシングルマザーのマリーは、子持ちの男性サミールとの再婚を予定し、新たな生活を始めていた。しかし、正式な離婚手続きをしていないため、イランにいる夫のアーマドをパリに呼び寄せる。アーマドはマリーの新しい家庭と生活を目の当たりするが、そこにはどこか不穏な空気が流れていた。長女リュシーとの関係がうまくいっていないというマリーから、娘の本音を探ってほしいと頼まれたアーマドは、リュシーの話を聞くことになるが…》

主演のマリー役は「アーティスト」のベレニス・ベジョで、カンヌ映画祭女優賞を受賞。

◆キャスト
ベレニス・ベジョ, タハール・ラヒム, アリ・モッサファ, ポリーヌ・ビュルレ, ジャンヌ・ジェスタン

原題:Le passe

130分

キネカ大森3 18:50~観客15人程/40席



名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「映画」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事