続・とりあえずの映画鑑賞メモ

「破戒」(1962/大映)

《島崎藤村原作を「黒い十人の女」の和田夏十が脚色、同じく市川崑が監督した文芸もの。撮影は「続 悪名」の宮川一夫。出演は「ぼんち」の市川雷蔵、「人間狩り」の長門裕之など。》

旦那が一時期、市川雷蔵さんにハマっていたこともあって、以前シネスイッチ銀座で市川雷蔵特集をした時に眠狂四郎シリーズとかいろいろ観た覚えはあるものの、この「破戒」は観たことがなくて、2022年7月に間宮祥太朗くん主演の「破戒」を観た時にも市川雷蔵さんの「破戒」を観たいと思ったので、今回観ることができてよかったというか、その時にも感じたことだけど、100年以上経った現代でも形を変えて差別や偏見などが存在することを思うと、改めて、“破壊”でもなく“破滅”でもなく、“破戒”の意味についても、深く考えさせられた!

2022年版で“無意識な差別主義者”から目覚める、丑松の良き理解者であり友人役の銀之助を演じた矢本悠馬くんもよかったけど、今回の長門裕之さんがまた育ちの良さを感じさせてさらによかったかも、藤村志保さんや岸田今日子さんに杉村春子さんなど昔の女優さんたちのたたずまいも絶品、キーパーソンである猪子蓮太郎役の三國連太郎さんの影のある演技もよかった!

配信でもみられるとわかって調べたら1946年の池部良さん主演の方の「破戒」だったけど、それはそれで観てみたいかも!

☆あらすじ☆
亡くなった父から自身が被差別部落出身である出自を隠し通すよう強い戒めを受けていた瀬川丑松は、地元を離れてある小学校の教員として奉職する。教師としては生徒に慕われる丑松だったが、出自を隠していることに悩みを抱いている。下宿先の士族出身の女性・志保との恋に心を焦がす丑松だったが、やがて出自について周囲に疑念を抱かれるようになり、学校内での丑松の立場は危ういものになっていく。苦しみの中、丑松は被差別部落出身の思想家・猪子蓮太郎に傾倒していく
※映画.comより

キャスト
市川雷蔵
長門裕之
船越英二
藤村志保
三國連太郎
中村鴈治郎(2代目)
岸田今日子
宮口精二
杉村春子
加藤嘉
浜村純
嵐三右衛門
浦辺粂子
潮万太郎
見明凡太朗
伊達三郎

監督

118分

G

角川シネマ有楽町19:30〜観客3割程/237席












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