続・とりあえずの映画鑑賞メモ

「オフィサー・アンド・スパイ」(2019仏=伊/ロングライド)

《「戦場のピアニスト」「ゴーストライター」のロマン・ポランスキーが19世紀フランスで実際に起きた冤罪事件“ドレフュス事件”を映画化した歴史サスペンス。作家ロバート・ハリスの同名小説を原作に、権力に立ち向かった男の不屈の闘いと逆転劇を壮大なスケールで描き、2019年・第76回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(審査員グランプリ)を受賞した。ピカールを「アーティスト」のジャン・デュジャルダン、ドレフュスを「グッバイ・ゴダール!」のルイ・ガレルが演じた。》

ドレフュス事件のことは教科書で目にした記憶はあるものの、よく覚えてなかったのでちょっとハードルが高かったけど、ジャン・デュジャルダンやルイ・ガレル、メルビル・プポー、マチュー・アマルリックなどなどフランスの顔ともいえる渋い配役や、当時の衣装や小物類、街の様子など、見えるもの全てが重厚で、もう一度最初から観たくなった、パンフに掲載されているドレフュス事件年表や陸軍省・警察・協力者に分けての人物相関図なども参考になりそう。

事件のことはよく知らなくても、正反対の証拠が出てきても黒から白にならないという権力側のでっち上げが時には笑いたくなるほどで、隠蔽や捏造など今にも繋がるところも興味深いものがあったというか、1933年生まれということは90歳近いロマン・ポランスキー監督の、画面から溢れ出る力強さに圧倒された。

☆あらすじ☆
1894年、ユダヤ系のフランス陸軍大尉ドレフュスが、ドイツに軍事機密を漏洩したスパイ容疑で終身刑を言い渡された。対敵情報活動を率いるピカール中佐はドレフュスの無実を示す証拠を発見し上官に対処を迫るが、隠蔽を図ろうとする上層部から左遷を命じられてしまう。ピカールは作家ゾラらに支援を求め、腐敗した権力や反ユダヤ勢力との過酷な闘いに身を投じていく。
※映画.comより

キャスト
ジャン・デュジャルダン
ルイ・ガレル
エマニュエル・セニエ
グレゴリー・ガドゥボワ
メルビル・プポー
マチュー・アマルリック
アンドレ・マルコン

監督
ロマン・ポランスキー

原題  J'accuse

131分

G

TOHOシネマズシャンテ1  18:25〜観客7割程/224席





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