ゲイの青年のラブストーリーだったり離婚調停での親権争いだったりと描かれていることは特殊だけど、着地点は声を大にして正義を主張したりということでなく、人を想うこと、思いやることが描かれていて、外部からの人間を受け入れる村人たちの懐の大きさにも感激。
「偽装不倫」でもそのエレガントな身のこなしで魅力的だった宮沢氷魚くんが今回もゲイの青年を等身大に演じて、共演の藤原季節さんとの相性もバッチリ、子役の女の子の自然な演技もよかった、松本穂香ちゃんが出ていたのも得した気分、食事場面や料理が充実した映画にハズレなしと改めて思った。
今泉力哉監督作品は「知らない、ふたり」を観て以来気になっていて、昨年の「愛がなんだ」や最近では「mellow」もよかったのでこれからも要チェックかも。
あらすじ
井川迅は高校時代の春休みに江ノ島を訪れ、日比野渚に出会う。ふたりはやがて愛し合うようになるが、迅の大学卒業の頃に別れることとなる。それから13年後のある日、迅は娘を連れた渚と再会する。そして、渚に離婚調停中の間、居候させてほしいと頼まれ……
127分
監督
今泉力哉
キャスト
宮沢氷魚
藤原季節
松本若菜
松本穂香
外村紗玖良
中村久美
鈴木慶一
根岸季衣
堀部圭亮
戸田恵子
TOHOシネマズ日本橋3 18:30~観客6割程/119席
