25年前に撮影した百武彗星(C/1996 B2)を載せました。
5月21日雨です。星空になりませんので、過去に撮影した写真を見直しました。
フィルムカメラで撮影してフィルムスキャナでデジタル変換済みの百武彗星の写真がありましたので、ソフト現像処理し直して写真にしました。200mm望遠レンズと55mm標準レンズで撮影したものです。
今回のソフト現像処理で百武彗星の写真が蘇りました。200mm望遠レンズで撮影したものは2コマでコンポジット(複数枚合成)処理しました。標準レンズのものは初めて処理しました。
百武彗星は小学生だった子供達と一緒に家族で豊田市猿投へ行って観察・撮影した記念の彗星です。
残念ながら百武氏は彗星2個発見後、51歳の若さで亡くなりました。今生きていれば、もっと彗星を発見して天文界に貢献していたことでしょう。百武彗星発見からもう25年になるんですね。
私の天体写真データ記録帳を見ますと、視直径45分(満月の1.5倍)の大きさ、光度1.5等、ダストの尾約2度の肉眼彗星で観察できたと記録してあります。過去200年間で地球へ最も接近した彗星の一つです。イオンの尾は暗い空の写真で60度以上あったそうです。
ソフト現像処理して蘇った写真2コマを添付します。
地球へ最接近した3/25の二日前の写真です。
写真②の尾の長さは測定しますと、角度で13度です。
①望遠レンズによる百武彗星(C/1996 B2)
1996(平成8)年3月23日02時10分~13分
露出1分×2コマ 200㎜ F4(開放)スカイメモQ
自動ガイド トリミング フジクローム1600プロビア
愛知県豊田市猿投
②標準レンズによる百武彗星(C/1996 B2)
1996(平成8)年3月23日02時22分30秒~23分30秒
露出1分 55㎜ F1.7(開放)スカイメモQ
自動ガイド トリミング フジクローム1600プロビア
愛知県豊田市猿投 ※中央上の明るい星はアークトゥルス