20cmドブソニアン望遠鏡で白鳥座μ星(連星)を撮影しました。
10月29日快晴。白鳥座の地平高度が低くなるのを待って白鳥座μ星(連星)を撮影することにしました。
白鳥座μ星は「ほしぞらの探訪」の本や全天恒星図でμ1,2になっています。μ1が光度4.6等、μ2が6.1等です。初めはこの二つの星が連星と思っていましたが、よく調べてみますと、μ1が連星でした。公転周期は507年だそうです。
μ1星の主星と伴星の角距離は約1.2秒(2000年)で20cm望遠鏡で分離観察・撮影できるかどうかという星です。(伴星の光度はデータ資料なくて不明です)
昨年も分離観察に挑戦しましたが、失敗に終わりました。
今年再挑戦する時季を待っていました。
やっと再挑戦に適した日が来ました。22時以降に庭へ望遠鏡を準備しました。
基準星を白鳥座γ星にしてμ星を導入しました。×48倍で観察しますと、μ1とμ2が重星として観えました。明るい方がμ1です。
μ1を視野の中心にして×200倍で観察しました。よく観察しますと、右下に伴星らしい星が観えました。これが伴星のようです。(確信は持てません)
とりあえずコリメート撮影で連写撮影しました。露出も数段階変えて撮影しました。
翌日(10/30)ソフト現像処理しました。ソフト現像処理をいろいろやってみますと、伴星が浮き出てきました。撮影成功のようです。
眼視観察した主星の右下の星がやはり伴星でした。2年越しで観察・撮影してやっと撮影できました。
口径10cm級の望遠鏡では分離観察は非常に困難だと思います。20cm望遠鏡でシーイング良好の時に何とか分離観察・撮影できました。
撮影した写真を添付します。
白鳥座μ星(μ1連星)

2021年10月29日23時32分59秒 露出1/6秒×4コマ 20㎝ドブソニアン望遠鏡 F6
アイピースNPL6㎜ 35㎜ F4.5 コリメート撮影 トリミングISO3200 自宅 気温12℃