ZWO社ASI290MC動画カメラでM3球状星団を試写しました。
4月11日快晴。惑星用に購入したASI290MC動画カメラでりょうけん座の明るい球状星団M3を試写することにしました。
惑星用動画カメラが球状星団に使えるかどうかの実験です。晴天になり、やっと実験できました。
光害の自宅で20cmドブソニアン望遠鏡にASI290MC動画カメラを取付けて試写しました。
露出2秒でパソコンモニターを見ますと、M3球状星団の星々が映りました。星の数は少なめですが、アイピース(接眼レンズ)で眼視観察するよりもハッキリ見えます。電視観望していることになります。
ピント合わせは1等星を使わなくてもM3球状星団の星々でできました。
ソフト現像処理時に気付きました。
露出2秒以上の場合、自動で動画(AVI.)からPNG.静止画に切り替わって撮影されていました。多分1秒以上2秒未満の場合は動画(AVI.)で1コマ撮影されて設定コマ数だけ撮影されるみたいです。
一眼デジカメで撮影しているのと同じことになるみたいです。動画カメラの方が3.6秒と2秒露出しても平均化されて写る感じです。星像も丸に近いです。
撮影した写真3コマ(一眼デジカメ比較写真含む)を添付します。(4/13写真②追加)
試写した結果、動画カメラも静止画としてある程度球状星団に使えると思います。拡大率も一眼デジカメよりも大きくなります。
もう少し他の球状星団で試写して最終判断しようと思います。
①動画カメラによるM3球状星団
2021年4月11日20時35分~49分
ASI290MC IR/UVカットフィルター GAIN400
露出3.6秒×43コマ+2秒×180コマ
20㎝ドブソニアン望遠鏡 F6 トリミング自宅 気温14℃
左上方向が大体北 ※キャプチャエリア1096×1096
②一眼デジカメによるM3球状星団
2019年3月17日00時13分29秒~22分50秒
露出1.6秒×18コマ+1.3秒×14コマ
20cmドブソニアン望遠鏡 F6 直接焦点撮影
ISO12800 トリミング 自宅 気温5℃ 上が北方向
③パソコンモニターに映るM3球状星団
電視観望に相当します。