せつない夢を見た
幼少期の私を
形成するのに
大きく関わった
大切な人の夢
私にとっての
secret base
先週テレビで
ZONEの
secret base
〜君がくれたもの〜
が流れて
君のことを
思い出したからかな
夢の中での君は
あのころの君と
同じやさしさで
いっしょに進んでくれた
なつかしくて
あったかかった
小さいころから
集団の中にいても
自分だけ
何か違う気がしてた
友だちと遊んでいても
居心地が悪くて
何を話せばいいのか
よくわからなかった
いつも小さな孤独に
おびえていた私に
君はいつもそっと
寄り添ってくれた
君がいてくれれば
孤独なんて
少しも感じなかった
君が連れて行って
くれる景色は
いつもまぶしくて
新しくて
キラキラしてて
夢中になって遊んだ
君がいてくれるから
淋しくなかった
君が新しい世界へ
連れて行ってくれるから
何もこわくなかった
君がいてくれるから
毎日がキラキラしてた
君のとびきりの笑顔が
私にとっては
まぶしくやさしい
太陽だった
君と過ごした
2年8ヶ月は
子どもの私にとって
生活のすべてだった
君と会えなくなるなんて
考えられなかった
2学期の終わり
クリスマスも
ちっともうれしくない
突然の転校を告げられ
絶望の淵に立たされる
埼玉と兵庫なんて
子どもの私には
物理的に遠すぎて
打ちのめされる
お先真っ暗って
こういうことか
自分の力では
どうすることもできない
親はきっと
この絶望に
気づいていなかった
引越しの手配で
手一杯で
私のことなど
眼中になかった
君のパパやママは
私の気持ち
すごくわかってくれてた
そういう家庭で
育った君は
いつも私を
丸ごと受け入れてくれた
他の友だちとの思い出は
何も残っていないのに
君との時間は
今でも私を支えてる
引越し当日
君のパパに
ハンバーグを食べに
連れて行ってもらい
住み慣れた町を
離れる直前まで
君は私を支えてくれた
バス停まで
見送りに来てくれて
見えなくなるまで
君が見送ってくれた
循環バスの後部座席から
泣きながら叫んだ
またね
忘れないでね
小さくなっていく
君の手を振る姿
ずっとずっと
心の中にある
secret base
〜君がくれたもの〜
あまりにも
私の世界と
当てはまるところが
多すぎる歌詞
この曲を聴くたびに
君との世界が
色鮮やかに蘇ってくる
引っ越してからも
ずっと手紙で
近況報告は
続けていたけれど
なかなか
会う機会はなく
ぽっかり空いた
心の穴を
隠すように
新しい世界で
自分の居場所を探してた
神戸から大阪への
転校の時は
新しくできた
小学校への転校
だったため
みんなが初めてのこと
だったから
スタートの苦しみは
なかったけれど、
小学生の
都道府県を超える
転校の苦しみを
親は最後まで
わかってなかったな
君との再会は
10年ちょっと
経ってからだったけれど
君の笑顔もやさしさも
あの日のままだった
いい大人に
なってからの再会でも
君はあの日のまま
お互いを
取り巻く環境も
何もかも
変わってしまっても
あの日と同じ笑顔
あのころと
同じ距離感なんだよ
まぶしすぎるんだよね
ずっとずっと
いっしょにいたくなる
あの転校がなかったら
君との距離は
違っていたのかな
今朝の夢でも
君は変わらぬやさしさで
私のうっかりに
つきあってくれた
夢か現実か
わからなかった
ただ
もう少し
いっしょにいたかった
直近の再会から
ずいぶん経ちましたが
元気にしていますか
私たちの
secret base
なくなっちゃったんだよね
花火大会も
好きだったな
夏になると
思い出すよ