「白鳥の里とお寺をめぐり大生(おおう)地区の史跡をたずねる」
かんぽの宿「潮来」発
愛染院ー白鳥の里ー甕森神社ー(大生神社)ー大生殿神社
*今回は大生地区をマイクロバスで巡って来ました。
1.愛染院
真言宗豊山派・東雲山愛染院根本寺。
「前九年の役」(1051-1062)に従軍した八幡太郎源義家公が草庵を建てさせ、観音秘仏像を奉座したのが始まりと言われている。
創立天喜年間(1055)。
のち庵主に円通閣主を招き、本堂を再建。
都より如意輪観世音菩薩像を迎座し、義家公御守護如意輪観世音秘佛を御腹籠し納座。
・麻生藩領主新庄直隆公の祈願の寺。
・観音堂は天喜4年(1056)創建。
その後再建事業が企画され享保4年(1719)入佛落慶大法要が執行された。
木造銅板葺、平家宝形造り、三間堂。市指定文化財。
・楼門は観音堂と同じく享保年間の建築。木造茅葺二階建ての珍しい山門である。
市指定文化財。
2.甕森神社
祭神は武波槌尊。
日本武尊が東夷の折、この地に来たり水甕を遺留した。それを奉納し村の鎮守とした。
・例祭には総代によって神前にて、輪作り左回りを繰り返しながら手拍子、村内・家内安全、無病息災を祈る行事が残されている。
3.大生神社
祭神は武御雷之男神。
創立年代は定かではないが、棟札由緒書には「御鎮座しことは神代の大古昔なり・・」とある。
・本殿は天正17年に天災により焼失、同18年(1590)に再建される。
三間社流れ造り茅葺き。県指定文化財。
・拝殿は江戸時代。向拝付きの入母屋破風造り。以前は茅葺きであったが、近年銅板葺きになった。市指定文化財。
・巫女舞神事は県指定文化財。
※詳しくはこちら→ 「潮来・茨城の歴史」古代~
4.大生原殿神社
祭神は大生弾正定守公。
慶長19年大阪の役に、城主大生弾正定守公出陣の途中流行病で倒れ死す。
その子定年によって大生原殿塚(古墳)上に祀る。
近年焼失し、石造りとなる。
疫病退散にご利益があると近郊近在の崇拝者が参拝する。
・厄払いされた「杉の葉」「よし」を持ち帰り、徳利に挿して門口に置き、疫病退散を祈願。
「トック(徳利)に過ぎ(杉)た、よしよし(よし)」
・枯れかかったものが多いが、大きな桜の古木の並木がある。市指定文化財。
後ほど写真をup。
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