人間の営みである日常。山本透氏がご本人の日常を写真に切り取りました。
この一部屋に展示してある作品は全て、ある一年の出来事なのだそうです。
建物、森、畑、季節の行事・・。この年に山本氏はお母様を亡くされたのですね。。カメラマンである山本氏の心と、被写体であるご家族の心。あたたかく、冷静にカメラは現実を映し出して行きます。観客である私達は写真という、見えない小さな窓から見ているのですね・・。
私達のおくる毎日は、決して同じ、では無い。
何気ない日常がこんなにも心がこもったものだったのだと、自分の歩いて来た道と家族とを、改めて見つめたくなりました。
同時開催していた山崎弘義「DIARY母と庭の肖像」も、認知症のお母様を見つめた日常のお写真でした。そちらは終了となってしまいましたが、こちらで写真集を拝見出来ます。
山本透写真展「表象の地平」は、13日(日)まで開催されています。
※詳しくはブログ「山本透『仮現の言説』」へ。
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