弘道館講座 ~医学館と水戸藩にまつわる薬草~
対談 「水戸藩にまつわる薬草」より
1.水戸市民植物公園の「薬草園」について
ひょうたん池から熱帯果樹温室までの間に水戸藩にまつわる「薬草園」があり、「救民妙薬」などに記載が確認されている薬草の数々が栽培されています。
「救民妙薬」は日本最古の家庭療法の本で、簡単な薬方が載っています。ほるほど、と思うものがある一方、とても効きそうにないものも含まれています。
また「薬草園」の縁取りには、東日本大震災で被災し壊れた弘道館の瓦が使われています。不思議な巡り合せです。
2.水戸藩で栽培されていた薬草について
・チョウセンアサガオ(ナス科チョウセンアサガオ属)
・トリカブト(キンポウゲ科トリカブト属)
・センキュウ(セリ科ハマゼリ属)
・トウキ(セリ科シシウド属) など
弘道館の医学館薬草園では何を栽培していたのか、記録は何も残っていませんが、上記のように考えています。それぞれ毒性が大変強く、入手が難しい物もあり、一般的な植物ではありません。
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弘道館講座「医学館と水戸藩にまつわる薬草」
第一部 講座 弘道館の医学館について
第二部 対談 水戸藩にまつわる薬草
以上、2時間半に亘り、講座と対談が行われ、水戸藩の医学館と薬草について教えて頂きました。
場所は弘道館至善堂。あの当時同じようにここで、と思うと本当に感動的です。「至善堂」という名称にも、当時の思いが込められていますね。頂いた「水戸市植物公園」のパンフレットには「まさに、人を思いやり、人の命を尊重する「仁」の精神の表れといえるでしょう」とあります。その「心」を伝えようとするお2人のお心もしっかりと受け取りました。
パンフレットに関しましては、
「薬草園 水戸藩にまつわる薬草への誘い」
「薬草ガイド 水戸藩の医学・医療と薬草 ~水戸藩の医学に貢献した人たちと江戸時代の薬草~」
「薬草ガイド2 黄門様の処方箋 『救民妙薬』の薬草」
が「水戸市植物公園」より発行、同園にて入手出来ますので是非ご覧下さい。「心」のこもった力作です。
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