息をのむ死闘を繰り広げた神奈川県大会・決勝。東海大相模 vs 横浜は、0-1×で横浜高校が甲子園の切符を手に入れました。横浜高校、優勝おめでとうございます。
「神奈川を制するものは全国を制す!」甲子園でも大暴れしてきて下さい。
東海大相模・原俊介監督は、みなさんご存じの通り旧知の仲。そして横浜高校の村田浩明監督は、大学の後輩にあたります。
今どきの高校生が(失礼)こんなにも歴史に残るような死闘を繰り広げるのを目の当たりにして、両校の監督、及び関係者の方々の教育やコーチングの素晴らしさ、親御さんのご尽力があってこその歴史に語り継がれる死闘になったと思います。
毎年、全国から多くの高校球児が「情報発信基地」「駆け込み寺」のように来院してくれますが、当院には、治療だけが目的で来る野球関係の患者さんはほとんどいません。みなさんが期待しているのは、キーワードとして #ベストコンディションを維持する方法 #ケガ・故障からの早期リカバリー #監督・コーチ、指導者のカラダを万全にする #野球技術やトレーニングについて答え合わせ #カラダの仕組みについて #メジャーリーグでの経験談 #プロ野球ってどのような世界なのか? #スカウトは選手のどこを見ているのか? #卒業後の進路 #アメリカ留学について などが挙げられます。
しかし・・ここ最近、意外と多く相談されること。それは・・
「指導者と合わなくて、野球を辞めたい」
思春期を迎え、本人にとっては大きな悩みだと思いますが、相談される度に私は単純にいつもこう言います。※辞めたい理由が暴力でないことが前提です
まず出会いとは「ご縁」である
合わないなら合わせてみればいい
ぶつかり合うのはお互いに本気な証拠
ガミガミ言われるのは見込みがある証拠 ← この「ガミガミ」を叱咤激励として捉える意識が大事
指導者は野球の上手下手を見ているのではない 取り組む姿勢(性格)を見ている
それでも「途中で」野球を辞めたいのなら、ご家族の一生懸命働く姿を本気で見て欲しい。毎朝早くからお弁当を作り、遠くまで送迎してもらい、この大変な世の中で6万~7万もするグラブを買ってくれたり、キミの活躍がご家族の生きる原動力となり、野球って知らぬうちに家族の団結力を強固なものにするツールになっているんです。
こんな私でも、先の不透明なコロナ禍になってから落ち込むことは多々あります。そんなとき、いつもやる気を起こしてくれる貴重な一枚・・それは過去のイースタンリーグガイドブックに掲載された現役時代の東海大相模の原監督の写真(左下)です。※撮影者は巨人・大塚GM
汗と泥にまみれ、疲労困憊状態で両膝を着き、地面に染みていく一滴一滴の汗を眺めながら一体何を思う。このときまさに私もバリバリの現役コーチで、立場は違ってもともに切磋琢磨し、ともに戦い、ともに泥にまみれ、ともに笑い、ともに泣き、ともに悩み、その姿にコーチとしてたくさん学ばせてもらいました。
「野球とは人生そのものだ」
長嶋茂雄終身名誉監督のお言葉ですが、高校野球生活はたった2年4ヶ月しかありません。その中で野球のこと、人生のこと、たくさん吸収して自立した大人に成長して欲しいと思っています。
親にもらった健康で頑丈なカラダ。簡単に辞めるなんて言うなよ。続けることに価値(勝ち)があるんだから。続ければ何か面白いことがたくさん見つかるぞ!