夢の中の別荘
わたしには、いつも夢に出てくる別荘の存在がある。
そこそこ新しい、
わたしには居ないはずの妹と二人部屋。
二階建ての家。
そのお家が、
ついにわたしの夢の中で、引っ越しを始めた。
もう必要がなくなり、取り壊しをするという。
その
夢の中で、
さやかはもう大きくなれたからね。
ここに来なくても大丈夫。
そうお父さんにいわれた。
その別荘が出てくる夢では、
ほんのり懐かしい、
なんとなく知っている人たちが出てくる。
いつも大自然を探検する夢。
渓谷と渓流が近くにある、あまり人が訪れない神社もある。
今ここがどこかわかった。
だれの夢かも分かった。
故郷を離れて慕う気持ちが、
とても伝わってくる夢だった。