大岡川に架かる田中橋です。旧道側から笹鎌道路方面を見ています。
通常、橋の四隅にある親柱には「橋名(漢字)」、「橋名(ひらがな)」、「竣工年月、「川名」を書いたプレートが張り付けられているのですが、ここはどうでしょうか。
平仮名で書かれた橋名板があります。「たなかばし」ではなく「たなかはし」なのは、川の水が濁ってはいけないので、あえて「はし」としています。
ここには竣工年が書いてあったのかな。
ここには漢字で書かれた橋名板があったに違いありません。
そして川名が書かれていたはずです。
欄干をみると、のちに土木事務所が付けたのでしょうか、4種類のプレートがありました。
漢字の橋名板。
平仮名の橋名板。
川名。
竣工年月。昭和10年12月竣工です。おそらく震災復興橋なのでしょう。大岡川の下流に架かっている震災復興橋は、だいたい昭和3年から4年に架けられています。交通量の多い大きな橋ばかりですから、昭和初期に架けなおされたのでしょうが、こちらのような上流部では昭和10年架橋という橋が目立ちます。
そして、それらの構造には似た特徴があります。
欄干を見てみましょう。コンクリート製で背が低いのが特徴です。もう一つの特徴は、その低い欄干に鉄製の柵をかませていることです。低くて危険だったので、後の時代に付け加えたのです。
このような橋を見つけたら、たいていの場合、それは昭和10年か11年竣工と言って間違いありません。
by うめちゃん
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます