汐見台と久良岐公園から流れ出た禅馬川(現在は暗渠)は天神下で合流したあと、四間道路を越えて広地方面に向かう。北磯子住宅前で道路が二手に分かれるのだが、禅馬川は右の道を進んでいき、その後は16号線を渡って水再生センター(下水処理場)に到達する。
北磯子住宅前で左に向かう道路には下水管が埋設されており、それは疎開道路を経て堀割川に向かっている。
その下水管がどのようになっているのかは、横浜市の「だいちゃんマップ」で確認することができるので見てみよう。
冒頭の画像はそのマップ。下水管は色分けしてあり、緑は合流管、青は雨水管、茶色は汚水管である。磯子区内は一部(洋光台ほか)を除いてほぼ合流区域なので、このあたりも全部緑色で表示されている。
赤色で補助線を描いたルートが禅馬川だ。
禅馬川の流れる下水管が途中で分岐して、一方が堀割川に向かっているのが分かる。この分岐点が先ほど書いた北磯子住宅前である。
分岐した管路が大きな四つ角まで来ると、突然、青色の雨水管が出現する。ここを拡大して見よう。
合流管がなぜか雨水管になっているのだ。四つ角から先、雨水管は堀割川に向かって進んでいく。
そして、川の中に落下していくのだ。
これがその出口である。
なぜこんなことをしているのかというと、下水処理施設を守るためなのだ。大雨が降った時には合流下水管には大量の水(汚水+雨水)が一気に流れてくるため、それが全部水再生センターに行くと、処理をしきれなくなる。それを避けるため、海や川の近くで(汚水+雨水)を別ルートで流しているのだ。
その仕組み。
だから雨水は道路から直に地下へしみ込ませることによって、下水管に負担をかけないような道路舗装をするのがいいわけなのだ。
こんな話がでるかどうか分からないが、とりあえず次回の「いそご文化資源発掘隊」の情報をリンクしておくね。
by うめちゃん
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