杉田劇場から

2005年2月5日にオープンした磯子区民文化センター杉田劇場のスタッフが綴るブログ。公演案内の他に美味しい情報も♪

根岸八幡神社の榊神輿(さかきみこし)

2019-08-11 | 地域の歴史
2019神酒所

 磯子区西町の根岸八幡神社に伝わる「榊みこし」は、元禄3年(1690)頃に始まったといわれ、農民や漁民が中心の夏祭りの出し物の一つであった。もともとは毎年行われる行事だったが、近年では3年に一度となっている。今年はそのお神輿を見ることができる年回りとなった。

■祭礼行列の行程とおおよその時間
8:00 お囃子・子ども神輿・山車が神酒所(根岸交番横広場)を出発
8:30 根岸八幡神社に到着
9:00 お囃子・榊神輿・子ども神輿・山車が出発
10:00 JX日鉱日石エネルギー到着
11:00 不動下公園到着
11:30 神酒所(根岸交番横広場)に到着。昼食
13:30 神酒所(根岸交番横広場)を出発
14:00 間門交差点を左折。旧道へ
15:40 根岸町自治会館、不動尊交差点に到着
18:00 神酒所(根岸交番横広場)に到着。解散

2019榊神輿3

 お神輿がサカキで作られていることが大きな特徴であるが、もう一つ、担ぎて達の衣装が派手な襦袢というのも他所ではあまり見られない特徴ではないだろうか。

2019榊神輿1

 この榊神輿は1週間前の8月4日(日)に組み上げられた。

2019襦袢1

 ステキな衣装だ。絹でできているのかな。

2019山車1

 子どもたちが曳く山車(だし)。

2019山車2

 山車の上部にも榊が付けられている。

2019お囃子

 先頭を行くのはお囃子。トラックの荷台に奏者が乗っている。
 次回は3年後だ!

 ということで、今年の榊神輿は先ほど終了したが、ここで過去の榊神輿の資料を掲載しておこう。以下は『浜・海・道』(磯子区役所発行)からの引用。

榊神輿1

 昭和30年代の榊神輿。撮影場所は根岸八幡神社の境内。昔のはかなり大きかったようだ。
 奥に見えるのは山車。

榊神輿2

 埋め立て前は、こうして榊神輿が海に入っていった。現在、JX日鉱日石エネルギーに入るのは、ここがかつての海だったことも関係しているのだろうか。

榊神輿3



 『浜・海・道』に掲載されている榊神輿の写真を紹介したので、もう一つ、中原の熊野神社の写真も載せておこう。

海上渡御3

 海水パンツをはいている人もいる。

海上渡御1

 これを海上渡御という。

海上渡御2

 お囃子も舟に乗って海に出て行ったのだ。今では根岸湾の埋め立てで海岸線が遠くなってしまったが、もともと根岸も中原も海辺の町だったので、お神輿が海に入っていくの自然な成り行きだったのか。


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