無料弁当50個、お菓子、マスク、保存食を21:30から出して23:00頃に残4。開始時間に殺到するも、やがて落ち着く。本来なら今夜で終わりだったはずなので「終わりですか?」と数名から聞かれる。継続が決まったことを伝えると「助かります」と言われる。
常連のオジサンが、弁当をじっくり選んでいるので、今夜はほぼ同じだと言うと「昨日もらった弁当に、梅干しの種だけが入っていた」とクレーム。「果肉が少なく小さな種類の梅干しを入れたので、それだと思います」と話すと、納得してくれた。常連だけどほとんど話してくれない方だったので、少しでも交流できた事が嬉しい。
先日、LINEの事で叱った彼は、あれから毎晩来るが、自分からは挨拶をしない。イヤホンで音楽を聞き、私に会釈すらしない。今夜はこちらから声をかけ、彼のことを気にしていた話し好きの常連と「たしか最寄り駅一緒ですよね?」などと話を繋げる。私が離れた後も二人だけで会話していた。常連のうち、ほとんどは単身者だと思われる。利用者同士が話をするのは悪いことではない。
弁当づくり終了後に、昨夜来なかった路上脱出1号のアパートへ行く。金も無く、何も食べていないはず。ついに酒を買う金も無くなった模様。「食欲無いんです」というが、一昨日に配達した弁当は食べたようだ。
今夜はシラフだったので、会話ができたのだが、何度尋ねても、病院に行かない理由を説明できない。CTを取り「血液に異常があるかも」と診断されてから、「ガンですかね…自分終わりですかね…」などと弱音を吐く。絶望と不安から自暴自棄になり、それを解消する為に酒を呑む。通院治療をやめ、アパートを解約し、遠くの閉鎖病棟に入院したいと言う。「まだガンと決まった訳ではないし、仮にガンでも治らない訳じゃない。酒だけ呑んで、食事をとらないと、栄養失調になりますよ?ちゃんと食べて下さいね」部屋に病院のスタッフの書き置きがあった。彼が通院しないので心配になって様子を見に来たのだ。
ポストに投函されていたそのメモを、彼は読めないと言う。以前は宮部みゆきの文庫本を読む読書家だったはずなのに…やはり栄養不足で意識が朦朧としているのだろうか。メモを読みあげ、「まだ病院は、貴方が来るのを待っている。みんな心配してるんですよ」と伝える。
「明日、病院に行く」と約束をした。頑張って、治療を続けてほしい。
(6/21のTweetより 一部修正)
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