無料弁当60個＋お菓子、マスク、どら焼き20個ぐらいを21:30から提供して23:10に残り4個。昨年の12/28から始めたので、ちょうど9ヶ月目。開始時は7名ぐらいの列だったが、始まると同時に列が延び、今夜も順調なスタートで、早々に大半が無くなった。
今夜も路上生活脱出二人目の方が来店。昼に大家に電話を借りて電力会社に連絡し、無事に電気が通ったとのこと。生活保護は毎月支給される保護費とは別に、アパート生活の開始時に家具什器費が、一定額分、現物支給される。炊飯器、食器などが対象でテレビは不可。店で購入する前に必要な物の見積り書を貰い、ケースワーカーに相談する。
一定額の範囲内で、生活に必要な物であると認められれば、購入の手続きに入る。「電子レンジはいいんでしたっけ？」後で調べたら、ケースバイケースらしい。知っているリサイクルショップに行って色々物色したらしく、配送料は無料だと言う。彼の部屋はアパートの2階らしく「階段での2階への配達は追加の配送料を設定している店もあるから確認した方がいい」と伝える。マイナンバーの申請もしたが三ヶ月かかるらしい。マイナンバーで身分証をゲットし、携帯電話を契約し、仕事探しを始めると話す。
1月末に深夜の街を徘徊して、食料や寝床を探していたのを知っているので感慨深い。「弁当は月末で終わるけど、何かあったら相談に来るんだよ」とオーナーが見送る。路上生活をしていた頃は、何かに怯えるようであったが、だいぶ明るく話すようになった。就労意欲もある。頑張ってほしい。
2月に病院に紹介されてから、ほぼ毎晩来る女性。テレビ放送を見て4月に来て、5月から配達をお願いしている男性。ほぼ皆勤賞で、長い付き合いの彼らと軽く雑談。出会ってからの事を思い返し、10月からは会わなくなるのかと思うと寂しい気持ちになってホロリ。
線路向こうのホームレスへ今夜も配達。役所へ行き「1日の保護費が出るかも」と話すが、定かでは無い。もしかしたらムテイを脱走した方なのかもしれない。少し障害があり、相変わらずどこまでが本当か分からない。もう少しトイレに近く、安全な場所へ移動した方がいいと伝える。「寒くなってきたから、お兄さんも気をつけて」と言われる。気をつけるのは、寒空の下、段ボール一枚で寝ているおじさんのほうです。
「また明日来ます」無料弁当ラスト２日。
（9/29のTweetより 一部修正）
