無料弁当50個、お惣菜パック18個、お菓子、マスクなどを21:30から出して23:00過ぎに完パケ。弁当用のおかずが余ったので、翌日に繰り越さずに提供することにした。開始時間に常連からスタッフへの差し入れがある。「弁当が20日で終わりでしょ。お疲れ様と感謝の気持ち」その気持ちが嬉しい。(来た方には伝えましたが、無料弁当は7/11まで続けます。)
今夜も路上脱出第一号の部屋を訪問する。一日中寝ていて、食欲も無く、酒しか呑んでいない。散乱している小銭が全財産で、酒を買う金すらも無い。気持ちが後ろ向きになり、塞ぎこんでいる。保護費を分割で受給しているので、役所へ行けば残額が受け取れるはずだが、それもしていない。土日になると病院も役所も機能しない。自分はダメな人間なので入院したい、部屋を月末で解約したいと、何度も繰り返す。血液に何かあると言われたらしく「ガンかもしれない」とこぼす。少し酔っていて、会話が続かず、栄養失調かもしれない。どうしたものか。
もう一人、以前に相談に来た方が訪れる。数日前に「LINEしてもいいですか」と連絡があり、絵文字だけのLINEが送られてきた。救急車や病院、下向きのヤジルシ、穴、ドクロなどが羅列しただけのLINE。メンタルがダウンし、自殺を示唆するメッセージだと、すぐに分かったが返信はしなかった。その後に笑顔マークが連投され、回復を意味すると思われたからだ。
「死にたい、寂しい、理解してほしい」という意味だろうか。彼が話しかけてきた時に、心配したんだよと、強い口調で怒ってしまった。それを小学生女子に見られ、心配をかけてしまった。障害を持つ方の中には、思いを文章にするのが苦手な方もいる。スタンプや絵文字でしか、イメージを伝えられない方もいる。その事をすっかり忘れていた。
声を荒らげた点を謝罪し、彼の悩みを聞いた。毒親への復讐心は、諦めと共に鎮火した。その反動で希死念慮が膨らみ始めた。医者からは、薬の処方ではなく、閉鎖病棟を勧められ、来月から入院するという。ひたすら話を聞き、その上で私自身の考えを率直に述べる。
答えを出す事を目的にしてはいけない。正しい解答など無い。彼が自分の考えを他人に話し、話し切るという時点で悩みの7割方は解消されているのだ。いつでも全てを受けとめてくれる存在がいるという事が、彼の救いになるのだと信じたい。いつでもLINE下さいと伝える。
(6/19のTweetより 一部修正)
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