無料弁当50個＋お菓子、マスクなどを21:30から出して23:30頃に完パケ。昼にスタッフの携帯に「助けて下さい」と連絡が入る。「以前に話した男性に相談があるので弁当を取りに来る」とのこと。気になっていたホームレスが、いよいよ助けを求めてくれたかと思い、一報を聞いただけで涙したが、同姓の別人であった。以前にも何度か来た方で久々の来店となる。
彼は、以前に来た時に相談を受け、生活保護の受給要件を満たしているので、一緒に行く日を調整しようと思っていたら、自ら申請に行った方。現在はアパート生活を始めているが、色々と悩みがあるようで、お話を聞く。毒親がきっかけのトラウマや、過去の出来事があり、それに関する出費が多く、生活が苦しいとのこと。
まだ新生活は始まったばかり。「まずはもう一度出費を見直して、生活を立て直しましょう」と励ます。ケースワーカー、保健師、弁護士、警察に相談しても取り合ってもらえないと訴えるが……なぜ何の資格もなく、専門家でもない弁当配りオジサンに相談するのだろうか……。それは話を聞くからだろう。
すぐには解決に結びつかない事も、誰かに話すことで、考えを整理できる場合もある。話すことで、小さくても一歩を踏み出している。自ら生保の申請に行き、新生活を始められたのだから、きっとできる。あなたなら、前に進める。力強く励まして、別れる。
「いつまで弁当やるんですか」と聞かれる時期になってきた。緊急事態宣言は20日までの予定で、18日頃にその後の事が発表されるはずだが、東京都はその後にまん防になり、飲食店の禁酒と時短は継続されるのでは、という報道があった。毎晩無料弁当がいつまで続くかは検討中。終わりの見えない戦いは続く。手加減するオーナー＆女子の腕相撲と同じように……。
（6/12のTweetより 一部修正）
