無料弁当50個、お菓子、マスクを21:30から出して22:50頃に完パケ。小雨が降ったが、開始時間にはやんだ。酒場営業にお客様が複数来店されて嬉しいのだが、本日の東京都の700名越えの感染者数を知っていたので、恐怖を感じる。感染イコール死では無いと分かりつつも動悸がする。嬉しいのに帰ってほしいという二律背反した気持ち、、、そんな中での弁当づくり。
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いつもお米を送って下さる方から、また大量に米が届く。送料や米の代金を支払わせてほしいと伝えると、「飲食店でキャンセルされた米です。持続化給付金で得た金額相当のお米を寄付しています。めぐりやさんと同じような活動ですので、代金はいただかなくて大丈夫です」とのこと。全俺が泣いた。
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今夜も路上脱出第一号のアパートへ弁当配達に行く。節電に為に窓は真っ暗だったが、ブザーを鳴らすとドアが開いた。昼に不動産屋に行ったらしい。「毎日すみません。こんな赤の他人に…」今日は呑んでいない。表情で分かるようになった。「明日、役所へ行って来ます。それしか無いですもんね」
月初めは生活保護の出る日。不動産屋が説得してくれたのだろうか、やっと決心してくれた。だが通院を決めた訳では無い。あくまでもアパートにいたいという意思を表明しただけだ。時間を調整すれば同行できるのだが、一人で行かせることにする。「でもダメだったらどうしよう…」生活保護はルールを破り何度か通告を受けると停止される事がある。(その場合は他の自治体で申請する事になるのだが、そう簡単にはいかない。)
彼は既に複数回通告を受けている。「大丈夫ですかね…」「分からないけど、不動産屋もすぐに追い出したりはしないから…。とにかく明日は絶対に役所へ行くんですよ」「…はい」
「どうせ酒に溶かすんだろ」という邪念は生まれない。もしも栄養失調か何かの事故で彼が命を落としたら大泣きするだろうが、一ミリも後悔はしないと思う。なぜなら、毎日できる範囲でできることを全力でしているからだ。
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明日は雨の予報。月末を乗り越えた困窮者達への、恵みの雨になるだろうか。
(7/1のTweetより 一部修正)