ムテイ=無料低額宿泊所は、政府への届出によって設置できる福祉的居住施設。 社会福祉法第2条第3項に規定されている第二種社会福祉事業の第8号にある「生計困難者のために、無料又は低額な料金で、簡易住宅を貸し付け、又は宿泊所その他の施設を利用させる事業」という条文に基づき設置される施設。(ネット上より引用)
無料弁当を通して路上脱出した4名のうち、3名がムテイを脱走した。そのうちの1名は今はアパートにいる一号。1名は区外のムテイの個室に再度入居した二号。もう1名は一昨日脱走して行方不明。区内のムテイの脱走者数が、どのぐらいなのか調査できていないが、ムテイの住環境のせいだけにはしたくない。何か構造的な問題があるように思う。
路上生活者は、生活のために日々やることがある。食料や寝床・居場所の確保、職探し、缶集めや日雇いなどの労働だ。ムテイに入ると、それらには困らなくなるが、反対にやることがなくなり、時間を持て余す。テレビを見るか、狭い部屋にいられない方は外に出て、無為に時間をつぶす方も見かけた。どんなことをすればムテイを出て次のステップへ進めるのか、明確になっているのだろうか。
人によっては三食と部屋があればOKな方もいる。相部屋や三畳間で、酒が飲めなくても平気な方もいるだろう。経費として保護費の大半を搾取されても、僅かな保護費がもらえれば御の字という方もいるだろう。では「健康で文化的な最低限度の生活」とは、具体的には何なのか。規定するものはあるのだろうか。
もしかすると、ムテイに入るよりも、希望者には農作業などの仕事をさせた方が、生きがいを感じられるのではないか…。服役中の受刑者は「健康で文化的な最低限度の生活」が守られているのか…。誰かの役に立つということを体験させることはできないか…。
人は何のために生きるのか…。
という哲学的な禅問答が、頭の中をぐるぐるとまわる。
(6/4のTweetより一部修正)
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