無料弁当60個＋お菓子、マスクを21:30から提供し、22:20頃に残り2個。開始時には8名ほどの列だったが、提供開始とともに並ぶ方もいて、結局はいつもと同じ盛況ぶり。
肌寒くなってきたので、ホームレスの方以外は、みんな上着を着ている。中には「先日頂いた上着です」と、当店が提供した服を着ている方も。ホームレスは夏場も長袖を着ている方がほとんど。物を置いたままにできる寝床が無い方は全ての荷物を持ち歩くか、どこかに隠しておくしかないので、最小限の物しか持たない。寄付品担当のオーナーとスタッフは、洋服のサイズを確認し、「あの方なら似合うかも」と仕分けをして、来たときに話しかける。カイロや寝袋、毛布を配り歩いた昨年末を思い出す。
線路向こうのホームレスは、泥酔した通行人などに絡まれ、昨夜は午前3時まで眠れなかったそう。人通りの少ない場所か交番の近くに寝床を変えることを提案しているが、なかなか了承してくれない。交番に訴えに行ったらしいが毎晩巡回してくれるはずも無い。くれぐれも気をつけるようにと伝えた。話が定かではないが、明日は区役所に行くらしい。無事にたどり着けますように。
「もうすぐ俺もお役御免ですね」と自分の弁当を取りに来るついでに自宅近くのホームレスへ配達してくれている方が言う。雨の日も誕生日当日も、毎晩配達してくれた。この活動の開始当初は別の方が配達していたが、その方が来られなくなり、ダメ元でお願いすると「どうせ近所だし、通り道だから」と代わりに配達してくれるようになった。彼が配達するようになってから、もう数ヶ月経つ。そのホームレスは高齢で足が悪く、取りに来られない。「あと数日よろしく頼みます」
「ホントに長いこと世話になったね」と、常連が話す。彼の吸っている煙草は来月から値上げする。
夏の終わりと、緊急事態の終わりと、無料弁当の終わり。今夜も店頭の掲示物を見て、新規の方が訪れた。これから台風が近づいて来るらしい。最後の最後まで、やれることをやるのみ。また今夜。
（9/27のTweetより 一部修正）
