ネタバレはあるかなぁ。
コナン映画は数年前に1度見て、面白いなと思ってから、何だかんだ毎年見ている気がする。しかしメインストーリーをちゃんと追いかけていないので、知らないキャラがたまにいるという状態(苦笑)。…一大産業というか巨大コンテンツになってしまって、コナンくんはひょっとすると一生新一くんには戻れないよね…(作者さんは結末を考えているかもしれないが)と思ってしまうのだが、どうなのかしらね。
私が考える、映画館でコナン映画を見る意義:いつもの導入部分がその年の映画アレンジになっててめちゃかっこいい。アクションがすごい、コナンくんは江戸川様になり、蘭姉ちゃんはバトルヒロインの本領を発揮する。作画崩れがない(アニメ映画で超重要だと思うの)。…近年の、露骨な降谷サービスに笑う。哀ちゃんと歩美ちゃんの映画用ファッションがかわいい。阿笠博士もマスコット化が進んでてかわいい(今回は頼れる大人感もあったぞ)。
今年はコ哀かと、見る前から楽しみだったのだが。私は多分新蘭よりも好きだ、負けヒロインが確定しているからかもしれないし、でもここって恋愛ゼロでも相棒感が最高だと思うの。長年連れ添った夫婦みたいな、悪友同士みたいな、ツーとカーな距離感、哀ちゃんのが大人っぽいけど、時々コナンくんが保護者になるというか頼もしくなるのが卑怯だと思うの。というか、理解しあっているからか。蘭姉ちゃんに対しては、どうしても秘密があるからなぁ。情報の非対称性って、やっぱりモヤる、誠実じゃない気がして。安全のためには仕方ないとしても。解決したときに、でも許せるのかしら、何のわだかまりもなく良かったねってなるのかしらって。…いやならないとコナンじゃないだろうけどさ(そこまでたどり着くのかな…)。
話が逸れたがまあとても楽しみにしておりとても満足しているのだが。哀ちゃん誘拐時の蘭姉ちゃんが有能でかっこよすぎて、その後の押し切られてうなずくシーンの可憐さに、正ヒロインの力を思い知ったね…。普段はやっぱり大分年上に見えてしまうし、父である小五郎のおじさんとの関係描写が多いから、生活感、姉というより母感が強くてヒロインかと言われるとちょっと…と思っているのだが。
結論:コ哀成分申し分なし、最高だった。私は緑色好きなので、いいなぁ流行っているのかなぁと思いきや、やられました、「この中の誰かが」は初期で分かるのにね。蘭姉ちゃんがかっこよくて可憐。前半、パシフィック・ブイのすごさが見せつけられるたび、すごいけど、ああ、今回ここが破壊されるのね…と乾いた笑いが。でもSF好きとしてはたまらないなあれ(海中なんだが宇宙感ある)、他の作品で使えないかしらと思ってしまう、パズル・パレス(by ダン・ブラウン)みたいなやつ読みたい(結局破壊されそうだがw)。