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タンクバルブの全開はとても重要(トラブル例)

そんなに昔の事ではない、実際にあった事故例です。

ダイバーの方は、ぜひご一読ください。

タンクのバルブの戻し過ぎによるトラブル

こういったタンクバルブの「戻し過ぎ」や「少しだけ開けて全開していない」など、タンクバルブを全開していないケースは結構あると思われます。

運よくトラブルまではいかなかったとしても、場合によっては命の危機に直結する可能性があるものですから、ぜひ潜水前点検の比重を高めていただきたいと思います。

「少しだけ開けて全開していない」ケースについては、タンクバルブを開けた瞬間に、「シュッ」という音がしますので、全開する前にここで手を止めてしまう人がいます。

何らかの理由でそのまま全開し忘れたとして、あとで残圧を確認しても、タンク内にある数値(満タン)を正常表示します。

満タンあるわと思って潜ると、記事と同じのようなトラブルにつながります。

つぎに「戻し過ぎ」についてですが、今の主流バルブは全開まで約「1回転半」です。

アクアラング(旭製作所)


バルブによっても違いますが、こちらの250タイプは2回転半。



うちにあるタンクで確認すると、2回転や3回転のものもありました。海外やリゾートのタンクバルブでも大きく異なります。

昔のタンクより、全開までのバルブの回転数が減っていますので、ベテランダイバーさんや初心者さんを指導するインストラクターも注意が必要です。

全開にしてから「半回転戻す」という教えはもう古いです。

初心者ダイバーさんに聞くと、「理由は曖昧だけど、全開から戻ななければならない」ということはよく覚えています。

それが戻し過ぎにつながるのかもしれませんね。

当店で一緒に潜っていただくお客様には「戻すことは全く重要ではないから忘れて良し」「とにかく何度も全開確認しよう」「バルブの針の動きも見て確認しよう」とお伝えしていますが、それでも潜水前点検をすると、数年に1回くらいの割合で全開になっていないケースに出くわしていましたので、全員の全開確認しないとスタート出来ない身体になりました(^_^;)

今一度、ご自身やバディのタンクバルブの全開確認に注意を払って下さい。

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