偽史倭人伝 ~ Carnea Historia

march madness の次が April Foolなんて小粋ぢゃないか。

超いまさら祝!セインツ優勝、スーパーボウル新聞見だしコレクション・後編

2010年02月24日 03時25分03秒 | ◎海外スポーツ&ニュース見出しdeポン

→●●●前半からの続き

 さて調子に乗りすぎて、文字数の制約から前後編になってしまったけど、話題を戻そう。breezeは「簡単なこと」という意味があるとといったけど別の「簡単ネタ」もあった。

【The Hamilton Spectator】
THAT WAS EASY


 なぬ?さっきのbreezeはコトバ遊びだったからいいけど、単純なイージーってのは納得がいかないって?いや実はこれもコトバ遊びなのだ。
 他のイージーネタを先に見てもらったらわかりやすい。

【The Calgary Sun】
BIG EASY DOES IT!

【The Arizona Republic】
BIG WIN FOR THE BIG EASY

【USA Today】
【The Press-Enterprise】
【St. Petersburg Times】
【El Paso Times】
「BIG EASY DOES IT」又は「Big Easy Does It」

【The Des Moines Register】
BLISS IN BIG EASY

 見てわかるよね。明らかに「BIG EASY」は名詞句だ。
実はビッグイージーとはニューオーリンズ市のニックネームなのだ。
お気楽な場所というところだろうか。

今年もまた恒例の「おらが町のヒーローネタ」。
スティーラーズんときのオレゴン大卒の磯有理子さんや前回ワールドシリーズのディアパーク高卒のアンディ・ペティットみたいなやつ。
【The Oklahoman】
 見だしそのものはどうということはないんだけど、Oklahama native Carrie Underwood sings "The Star-Spangled Banner"...と勝利の雄叫びをあげるブリーズでもなくうなだれるマニングでもなく国歌斉唱をしたオクラホマ出身の歌手キャリー・アンダーウッドの写真が一面を飾った。

 でもこれはまだいい方。

 基本的にアメリカは地元以外は外国みたいなもんだからよそのチームが活躍なんて一面にくるわけもないんだけどスーパーボウルやワールドシリーズなどの大イベントとなるとハナシは別だ。
 特にスーパーの場合はたとえトップ記事扱いにしなくとも紙名ヨコのスペースくらいには配して、とりあえず一面でも抑えとくというのが大多数だ。

 そんな中でグリーンベイ・パッカーズのお膝元のこの新聞はある意味圧巻の一面だった(笑)

【Green Bay Press-Gazette】
Lambeau Field Tripping

トップ記事は大事故でも政治問題でもなく、なんと小学生によるランボーフィールド見学ツアー(笑)
ただ何でも関係性を探し出してこじつける拙ブログにとってはこれもネタの宝庫ではある。
 写真はツアー客の中にミネソタ・ヴァイキングスのジャージーを着た少年を見つけ思わず顔を手で覆うガイドのおっさん図。
あるいは少年の着ていたのはブレット・ファーヴのものだったのかもしれない。
そして上のほうにはいずれもパッカーズの永久欠番となった名選手たちの垂れ幕が。

14 ドン・ハトソン(Don Hutson)
3 トニー・キャナデオ(Tony Canadeo
15 バート・スター(Bart Starr)
66 レイ・ニチュケ(Ray Nitschke)
92 レジー・ホワイト(Reggie White)

 さて、スーパーボウルといえばこのグリーンベイ・パッカーズこそがスーパーボウル初代チャンピオンチームだ。その時のヘッドコーチの名前がヴィンス・ロンバルディ杯のの名前の由来にもなっている。…ってのはゆかりネタとしてはまだインパクト弱いかな。
 だったらもう1つ。ヴィンス・ロンバルディの名がスーパーボウルの優勝カップにその名を冠したのは彼の死後だったわけだが最初のヴィンス・ロンバルディ杯を手にしたのは何を隠そう、今年負けたコルツだったのだ。当時はまだボルチモア・コルツだったのだが、ボルチモアには今でもレイヴンズには愛着を感じることができずにインディアナポリスに行ってしまったコルツの方を応援している人たちがいるそうだ。…ってNFL倶楽部でも紹介されてたよ(笑)。

 さてそのコルツをからめた見だし

【Times Herald-Record】
Super Saints tame Colts

 すごい聖者が若駒をてなづけた。

【The Anniston Star】
COLTS CORRALLED

 仔馬は家畜用の柵に入れられた。

 こうなってくるとコルツというチーム名自体が哀れにみえてくる。
逆の結果だったら聖者が仔馬に蹴飛ばされたとか振り落とされたとかなったんだろうか?
それを考えたらセインツが勝ってよかったね…ってそんなことでもないんだろうが(笑)

 さて今回はベスト見だしを選出してみようと思う
これだぁ!

【The Beaumont Enterprise】
N.O. spells Yes!

NO(ニューオーリンズ)と書いてYESと読む!

 日本語訳もきまったぁ(笑)
(直訳ならNOというのはYesと綴る…だが)

Yesで思い出したんだけど、このスーパーボウルのころMXテレビの「松嶋×町山 未公開映画を観るTV」で紹介されていたのは「YES MEN FIX THE WORLD」。ここで奇しくもニューオーリンズ復興に冠するネタがフィーチャーされていた
 この中で今もカトリーナの被害から立ち直れていない現地の様子を暴いていた。そう!セインツのスーパーボウル優勝はニューオーリンズの町に勇気を与えたなんて一段落してる場合ぢゃないのだ。
 市場原理主義がビッグイージーを食い物にしたために被災者は家を失ってしまったのだ。
 「政府もまた自由市場に洗脳されていたのだ」というナレーションの元はこうだ。

 "Goverment was also drinking the Free market Kool-Aid"

 クールエイドというのはアメリカで売られてるカラフルな粉末ジュースのことで、
「Kool-Aid+color」で検索するとクールエイドを使った染髪の方法なんてのが上位に出てくるということからそのビビッドさと強烈さは想像がつくと思う(笑)。
 で、なんで「クールエイドを飲む」というのが洗脳になるのかということだけどそんな添加物の塊みたいなもの飲むというのはまさに物質文明に洗脳されてるよ…ってことではない。
 「drink Kool-Aid」で洗脳されるという意味があり、その語源は資本主義とは関係はない。
 実は「Yes Men」の映画でもふれられていたカルト教団の人民寺院での集団自殺事件がその起源なのだ。
 集団自殺に使われたのがクールエイドに青酸カリを入れたものだった。最近、再結成して活動してた(また終わった?)ゴダイゴの歌で「Purple Poison」というのがあったんだけど、それはこのことを題材にしたものだ。そう、事件で使われたクールエイドはグレープ味のものだった。
 この曲は「OUR DECADE」というアルバムに収められていた。DECADEというのは10年という意味。ほらまたさっきのDECAが出てきたよ。
 文字通り月着陸だの万博だのといった70年代の出来事たちをテーマにしたコンセプトアルバムになっている。最近の惚れた腫れたのだの泣けるだのといったブリーチされた音楽と違い歌詞もしっかりしている。まぁ英語だけど…。たしかCD文庫とかで1500円くらいの廉価版になっていたから一聴をおすすめする。ライナーノーツはついてないかもしれないけど歌詞と訳詞くらいはついてんだろ、きっと。

 と、ハナシがそれまくって終わるのがこのブログの特徴だ。
 そんなわけで今回は画像全載せはなし&太文字処理もなし。文字修飾も文字数かさむから。でも盛りだくさんだったからいいだろ。

セインツ初優勝





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