偽史倭人伝 ~ Carnea Historia

march madness の次が April Foolなんて小粋ぢゃないか。

松井で学ぶ、デマと英語 from NY POST online edition

2005年04月05日 05時17分20秒 | ◎海外スポーツ&ニュース見出しdeポン
Not only did Matsui go 3-for-5, drive in three runs, homer and score three runs, he robbed Kevin Millar of a two-run homer in the second inning when he got his glove above the eight-foot wall in left to turn a dinger into an out. Matsui finished the night with a two-run homer to center in the eighth.
↑この記事でポイントといえば「dinger」スかね。でも、知らなくっても前後からそれが「ホームラン」を意味してるんぢゃないかってことは薄々わかるかも。
 つまり入ってりゃ“2点弾”だったという当たりが、高さ8フィートのフェンス際で松井のグラブにもぎ取られ、ただのワンアウトに帰してしまったというハナシ。
 で、逆に松井は自らの“2点弾”でその夜をしめくくった…と。

 それを受けての、この夜のもう一人の主役「ビッグユニット」ことランディ・ジョンソンのこのコメント。

I asked his interpreter how to say awesome in Japanese and he said, 'Psycho.'I hope he wasn't kidding because I called him psycho, Johnson said.

ピッチングを助けてくれた“塀際の美技”を日本語で讃えようとランディが松井の通訳に教えを請うた…と。これが某局のニュースでも紹介されていたんだけど↓

「どうもランディは“サイコー”と教わったのに“サイチョー”と間違って覚えたらしいんですね」

 さっきの文を見れば、事実誤認しているのは、ランディではなく、その記者だかキャスターだかの方だと気が付くはず。
 また、誤認したのはこの文だったんじゃないかという想像もつく。(でもテレビ局入れるほどの高学歴だったらアタマにPがついてたらすぐ気付くんぢゃねーの?)

 ここにも、前に紹介した“ボブ・サップのデマ話”のようなネットでの噂や誤認をメジャーなメディアが発信してしまうというデマ流布の最強パターンがあった。
 唯一の救いは、この誤認によって生成されたエピソードがつまんないということだ(笑)

つまりランディが
「『“awesome”って日本語でなんていったらいいんだい?』ってヤツの通訳に聞いたんだ、そうしたら“サイコ”って教えてくれたんだけど、彼に担がれてないことを祈るよ。だってオレはヤツに「おまへはサイコ野郎だ」っていっちゃったんだからね」

 と文だとつまらないが、私くらいの低レベルだと文になってやっとわかるともいえる(苦笑)。

 翻訳モノとか洋画が好きな方々だったら、きっときいたことあると思うけど
「サイコ野郎」といったら、変態野郎とか、ちょっといっちゃってるヤツのことを言う。

 それにしても一昔前の翻訳モノのハードボイルド小説とかって、日本じゃ日常絶対に耳にしないような言葉がフツーに連発されてたよね。
「このケツの穴野郎」とか
ひどいのになると
「お●●こ野郎」なんてのもあった(笑)
こんなの日常的どころか、一生口にしたり耳にすることはないよね(笑)

外国映画の吹き替えの喋り方もそう。洋画って画面見てなくっても「あ、洋画劇場始まったな」ってなんとなく口調で分かるよね

昔のアメリカ映画の吹き替えでよく聞いた黒人奴隷の
「旦那様、だから言ってやったんでさぁ」
の“でさぁ”っていう言い回し、
日本でいまだかつて聞いたことがない。

「一度は口に出して読んでみたい翻訳モノに出てくる日本語」

 なんちゃって(笑)

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17 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
>タケさん (管理人)
2005-06-30 20:29:33
コメントありがとうございます。

そうでしたか。

不思議とここのブログは広島ファンの方と縁があるみたいです。
返信する
Unknown (タケ)
2005-06-30 14:48:05
TBありがとうございました。実は、自分もカープファンで巨人ファンじゃありません。
返信する
>riflearmさん (管理人)
2005-04-11 14:21:50
ご丁寧なレスありがとうございます

なるほど、ところかわれば文化かわるというか…

小切手を直接貰うっていうのが意外な感じです

むかし私の勤めていた会社ではもろに現金入りの給料袋直接手渡しだったので盗難にあった人が二人くらいいました(苦笑)

ところで「ペイロールを変える」って結局どういう意味だったのでしょうか?
返信する
こんにちは。管理人様。 (riflearm)
2005-04-11 12:46:52
私の在籍している会社は日系なので、純粋な米企業と

同じかどうかはわかりませんが、コントロールしているのは、

アメリカ人なので概ね米企業に則していると思います。



> 向こうは年俸契約なので分割形式とか?



給与は年俸制で、24分割されて支給されます。

月2回、2週間に1回支給となっています。

3年ほど前までは、小切手を貰って、本人が銀行へ

デポジットしにいく形式でしたが、今では会社が

銀行にダイレクトにデポジットしてくれています。

実はこの2週間に1回の支給がクセもので、

2週間するとお金が貰えるので、小金持ちになった

気分になってしまい、ついつい消費が増えるという

ワナがあります。



> はたまたダイレクトに賃上げ?



賃上げは、一応、毎年4月にレビューという形で、

上司の評価を基に、社長との面談があり、ここで

不満をぶちまけることもできますが(笑)、

この部分は日系企業ですね。賃上げ率が決まっているので、

希望どうりにはそうそうならないです。

返信する
こんにちは。管理人様。 (riflearm)
2005-04-11 12:44:26
私の在籍している会社は日系なので、純粋な米企業と

同じかどうかはわかりませんが、コントロールしているのは、

アメリカ人なので概ね米企業に則していると思います。



> 向こうは年俸契約なので分割形式とか?



給与は年俸制で、24分割されて支給されます。

月2回、2週間に1回支給となっています。

3年ほど前までは、小切手を貰って、本人が銀行へ

デポジットしにいく形式でしたが、今では会社が

銀行にダイレクトにデポジットしてくれています。

実はこの2週間に1回の支給がクセもので、

2週間するとお金が貰えるので、小金持ちになった

気分になってしまい、ついつい消費が増えるという

ワナがあります。



> はたまたダイレクトに賃上げ?



賃上げは、一応、毎年4月にレビューという形で、

上司の評価を基に、社長との面談があり、ここで

不満をぶちまけることもできますが(笑)、

この部分は日系企業ですね。賃上げ率が決まっているので、

希望どうりにはそうそうならないですね。

返信する
>riflearmさん (管理人)
2005-04-09 16:53:05
コメント&TBありがとうございます

現在在米でいらっしゃるというだけですでに私の5000マイルは先をいっています。

ネットで得られる情報なんて所詮クソだからです。

むしろ私が情報教えていただきたいくらいです。

「payrollを変える」っていう意味、私もわかりません(笑)

経営学部にも4年行ったのですが(もちろん日本国内で)

向こうは年俸契約なので分割形式とか?

はたまたダイレクトに賃上げ?

是非、教えてください

それと

期待していただけるのはうれしいのですが、拙ブログの英語シリーズは第三弾(というか番外編)で早くも挫折宣言を…

あ、

3つともカテゴリーをかえちゃってますね

では、早速、第四弾(釈明編)を書かせていただきます。

返信する
TBありがとうございました (riflearm)
2005-04-09 11:11:49
TBありがとうございました。



1年半アメリカに住んでいるのに英語ができない

riflearmと申します。

今日も、副社長に給与振込み先の銀行を変えて

ほしいと、がんばって英語で話しましたが、

「payrollを変えたいのか?」と聞かれ、私が

payrollを理解できずに撃沈しました。



コメントを拾って、松井が活躍して、ネタになる

記事があった時に、このカテゴリーのブログを

書かれるということなので、私の勉強にもなりますから、松井には毎日活躍してほしいところです。
返信する
>Stone Mountainさん (管理人)
2005-04-07 23:57:42
コメントありがとうございます。

私の場合“某局”って書いたのは名前を伏せたのではなく、どの番組だったか忘れてしまっただけでした。情けない。
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TB有難うございました。 (Stone Mountain)
2005-04-07 18:38:11
その某番組をみてました。
返信する
>tmfさん (管理人)
2005-04-07 15:15:35
コメントありがとうございます

 とくに他人様のブログに突っ込みをいれようという意図ではないので、そこのところはご了承ください。



 また、私のブログは松井選手が活躍して、しかもネタが拾える時しかMLB記事は書かないと思われるので、そこらへんについてもすみませんデス。
返信する
最高の訳 (tmf)
2005-04-07 14:51:52
「松井秀喜アメリカ便り」で、下手な英訳しています。とても、あなたのレベルでは

ありませんが、大変参考になりました。

これからも、拝見させてください。
返信する
歌詞といえば (管理人)
2005-04-07 06:51:01
歌詞カードについてる訳もけっこういい加減ですよ。

CMでもよく使われてるシャーリーンの「I've Never Been To Me」(邦題:愛はかげろうのように)についてる歌詞カードの訳なんか

unborn childrenを

「未来の子供達」なんて訳してるんだけど、ホントは中絶されたコたち。

 その前後もなんだかヘンなので興味があったら買ってみてください(笑)。



 “Human race”ねぇ。そういう人には今度から「アタシはねぇ、人種差別と黒人は大嫌いなのよ!」という“ブラック・ジョーク”ですごんでビビらせてあげましょう(黒笑)。
返信する
チェックする人迄? (mayu7)
2005-04-07 01:31:04
翻訳チェックで引っかからないんですかね・・・!!

こんな基本的な間違い!!



別宮さんの本、確かミステリ関係だったかの翻訳の誤訳特集だったか、買って読んだ記憶あります(多分実家に置いて来た・・・(^_^;))。大学で、翻訳の授業取っていた時に、驚きの連続で読んでいた気がする。



英会話学校で私が副マネージャーやっていた時に感じたのが、翻訳とか通訳やっている人って、たまに英語の実力も無い癖に、

そういう仕事に携わっている先生方とかいらして、

本当にイライラした事がありました・・・。



human race って、歌詞が入っていたクイーンズの歌の紹介が、英語の教科書に載っていた時、予習するまでもないレベルの単語なのに、

「予習をしないでぶっつけ本番で訳してしまった」という先生の言い分を「尊重」するとしても、

「人間が競争しているんですね・・・、って言っちゃったんです、私」っていう告白・・・。

驚いてしまいましたよ・・・(+_+)。



日本語訳でしか殆ど聞かない表現だな・・・って

一番最初に思ったのは、「しばしば」ですけどね・・・(^_^;)。

なので、私は「よく」って訳してあげる事にします・・・。



返信する
別宮貞徳氏 (管理人)
2005-04-05 23:36:38
すでに別宮貞徳っていう人がそういう趣旨の本を何冊か書いてますよ。私は「こんな翻訳読みたくない」ってのだけ読みました。日本語としておかしいのは誤訳を疑ったほうがいいとか。まぁ、仮に誤訳でないとしてもあまりに日本語のセンスがないような人は翻訳家として失格ですからね。
返信する
Unknown (haggy)
2005-04-05 23:22:42
そうですね。未来寺また会うニュアンスがほしいですね

まあ、こんな感じで間違って訳された英語は掘ればもっと出てくるはず

空耳みたいに
返信する
どうも (管理人)
2005-04-05 12:29:25
「i'll be back」はそれが単独で有名になってしまいましたからね。Macのシステム終了の音として配布されまくってたりもした(笑)。たしかにsee you againと同じように一般的には「さよなら」という訳がポピュラーなんでしょうけど、あの場合は「戻ってくるぜ」というニュアンスも実際にありそうなのでせめて

「またな」くらいがよかったんすかね。
返信する
Unknown (haggy)
2005-04-05 11:56:06
英訳は難しいですよね?

以前、ターミネーター2をみてたときにi'll be backが日本語吹き替えでさようならでしたからね

あんな、クライマックスの最高なシーンで。。。

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