●果たして「電車男」の最終回は12インチだったのか

80年代12インチシングルというのが大流行だったことがある。
とりあえず第一線で活躍しているアーチストはシングルの発売と同時にお約束といわんばかりに12インチシングルをリリースしたものだった。
　そのスタイルは今でも、輸入盤のCDシングルのボーナストラックとして抱き合わせてあるエンステンドミックス等に細々と引き継がれているので、おおよその想像はつくかもしれないが、12インチ版のほとんどはクズだった。
　そろそろ目新しさもなくなっていたサンプリングやスクラッチノイズを無意味に繰り返していたり、とりあえず通常の伴奏をはずしてコード感の希薄なスカスカのリズムにしてみたりと無駄に時間を稼いでいるものが殆どだった。

　「電車男」の最終回はそんな80年代ポップスの悪しき慣習を髣髴とさせた出来であった。
ハッキリ言って拡大版にするほどの内容はつまっていなかった。
ラブシーンがしつこく冗長だ。
ありゃ、半分でいいい。
ついでに言うと、いくらエルメスに掲示板の存在は容認してもらったからといって
濃厚な？初キッスまであげな風に詳細に報告するのはありなのか…？
自分だったらぜぇーったいイヤだぜ
なんかあの分だとスレが余ってた日にゃセックスまで報告しそう（笑）

ラブシーンはあの半分くらいにしといて
あとは、電車に勇気づけられた人々の“その後”を軽くなめて終わるってのが常道ぢゃねーのか？
それでも時間が余る場合は桜井の妨害工作もう1ネタ
（実際、もう一悶着あるのかと思って見てた）

…って思ってたらエンディング後のお知らせを見てすべての謎が解けた

「電車男・もう一つの最終回」
10月6日(木)夜10時
30分拡大スペシャル

…っておい

つまり、電車に勇気づけられた人々の“その後”をサイド・ストーリーとして、もうひと企画撮ってしまおうって魂胆だったのか。
支店を出店するために、本店から商品持ち出したら、肝心の本店がスカスカになっちまったってことだな
そーいうC級スピンアウトは深夜枠でやれってーの
…っていうか、そもそも最終回に盛り込んで欲しかった…。
「世界柔道」の期間には再放送でつなぐとか絶妙な展開だっただけに惜しい…
まぁ、そのスペシャルも当然見るんだけどね（笑）
だって元々1つのものだったんだから見ないと気持ち悪いぢゃあ、あーりませんか

あと、あれか
美鈴にからんでたのが「トリビアの泉」の中の「トリビアの種」でやってた電車男実験にも出てたオッサンだったんだな。


▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼

【2005/10/05追記】
　明日放映の「電車男・もう一つの最終回」は予想に反して劇団ひとりの単独主演ドラマとのこと。
　だとすると本編の最終回はますます不可解…。ま。いっか、お笑いモードで劇団ひとり版を見よう…。