このところちょいとばかり拙ブログのアクセスが増加したのは、ジェロのタイムズ紙の記事の訳がどうやら他のブログにリンクされているのだということをsuzuさんからいただいたコメントで知った。
コメントでは具体的なリンク元については触れてなかったけど、自分で探してみたらたしかにそれらしきブログがあった。
ちょっとビミョーなのはこのブログを読んだ感想コメントがここではなく紹介してくれているブログのほうに残されていることだ(苦笑)。
まぁ、英文の元記事があるということではおいらの翻訳は「単なる引用」という見方もできなくもないけど、翻訳は“言葉選びのリミックス芸”だと自分では勝手に思っているのでちょっぴり複雑。
でも冷静に考えると純粋のジェロファンの方々だったらこんな毒々しいところにはコメントしたくないかもね。
むしろイタズラに炎上せずに済んだってことで、こっちとしてもよかったというべきか?
でも啓蒙的な意見だったら別に反論でもかまわないんだけどね。
その点では前出のsuzuさんからいただいたコメントは情報と示唆に富んでいた。
なるほど、インチキ野郎・秋元康はジェロのデビューにはあまり深く関わっていなかったようだ。あのまるで演歌のパロディのような陳腐な言葉の羅列は手を抜かれちゃった結果の産物か?
そしてもうひとつの情報は「海雪」は“メロ先”だったということ。キョービこれは驚くようなことではないけれど演歌は“詞先”だと思ってた。
最近の歌詞の字切れがヘンなのとか、日本語のイントネーションを無視した節回しが増えたのはこの“メロ先”の弊害だという苦言もあった。
イントネーションまで影響を受けるのはメロディの可能性を狭めるのでやりすぎという意見もあるかもしれないけど、歌というモノの起源に宗教的な要素があることを考えれば合っているにこしたことはないと個人的には思っている。
別に作詞家に技量とポリシーあればメロ先でも言霊を損なうことはないのだろうが。
“メロ先”といえば90年代には(…というか今も横行しているのだろうが)“サビ先”なんていのが大流行りだった。何を急いでそんな真似を?と思うかもしれないが、サビだけいくつも入ったテープを持ってクライアントまわりをするのだ。
そう、タイアップをもらいにいくのである。
当然、詞はあとだけど、「サビ・プレゼン」の段階でクライアントから「青い」という言葉を入れろとか「きらめく唇」というフレーズを入れろとか注文がついたりする。
極端なハナシ、誰が歌うのかアーチストが一番あとに決まったりすることさえある。
ジェロの場合は“デビュー即タイアップ”はなかったようなので、そんなところからも秋元康の“ご威光”は及んでいなかったんだなと思ったりしたけど、逆にいうと手抜きか?なんて思ったりもした。
とりあえず労力の少ない“名前貸し”でジェロが売れたらさらに手柄というおいしいパターン。どう転んでも秋元康は損はしないんだな。
さらなるsuzuさん情報では宇崎竜童は50人以上の作家に曲を依頼した中の一人だというのだけれど、あとの49人の顔ぶれが知りたいな…というか実は49人には断られたたんぢゃねーだろうな…なんて思ったりして。
その昔、いまや“クリスマスの風物”となりつつあるあの山下達郎が近藤真彦に「ハイティーン・ブギ」という曲を書いたとき、マッチのレコードを片っ端から聞き「こういう音階の下降のときは音程が甘くなる」とか特徴を徹底的に分析してマッチのヘタさ加減を最小に…いやマッチの歌唱力を最大限にするべく最適化されたフレージングを試みたそうだ。
ひょっとしたら「細かい作り直しに応じてくれる」という条件で宇崎氏が選ばれたんぢゃねーかと勝手に想像してみたりす。
もうひとつ思い出したのだけど、友達に作曲家の真似事(ぶっちゃけアーティスト崩れ)をやってたやつがいて、そいつが某有名歌手のシングル(しかも映画の主題歌)の作曲家に抜擢されたことがあった。
なんで新人のおまへが?と聞いてみたところ、どうもその“大物さん”の歌唱力がいまいちらしい。レコーディングに立ち会ってもらって、歌手のわがままな要求に従っていちいち直すというのはとてもベテラン作曲家には頼めないので…ということらしい。
ジェロの場合はましてや新人なわけだから、そんなのに振り回されるってのはさらにベテランはいやがるだろう。
かといってやっぱり作曲家まで新人では心細いというジレンマ。
宇崎竜童氏なら演歌畑外からの挑戦ということで“試行錯誤”っという大義名分ができる
…てな筋書きだったんぢゃねーか…と
秋元康が「被災地ソング」という小技以外はインチキビームを発していないことはわかったけど、でも今度はジェロのブームで最近、その名前をよく耳にする担当ディレクターの川口法博氏ってどんなおっさん?…って興味がわいてきた。
するとクラシックのコンピレーション・アルバムの仕掛け人として彼が紹介されているフジ・サンケイ・ビジネス・アイの記事を発見した。
クラシック入門 新コンセプトCD続々潜在ファン育てたい
それによると
「実はクラシックは門外漢。だからこそできる企画、誰も考えない発想で勝負する」
…のだそうだ。
さらには
川口さんはこれまで、インドカレー店で流れる音楽を集めたCDや、歌詞の英訳付き演歌ベストアルバムなどユニークな商品を手がけてヒットを連発してきたアイデアマン。
とある。
↓インドカレー店で流れる音楽…というのはこれのことか
インドカレー屋のBGMシリーズ
あと彼が関わった“商品”は…と
ゆっぴ「メロンパンのうた」
これって、YouTubeで話題になった小学生の自作自演のやつだ。
のこいのこ「のこいのこ大全」
「エバラ焼き肉のたれ」や「オノデンぼうや」のCMソング…って(苦笑)
個人的には嫌いぢゃないけどね(笑)
完全に「企画モノ」担当ぢゃねーか!
企画制作部…って、部署名もまんまやないか!
あのTimesにのっていた「海雪」の英歌詞は「歌詞の英訳付き演歌ベストアルバム」の時のスタッフを再利用したのだろうか?
どうやら演歌に関しても門外漢のようだ。
それならあのことごとく行間を無視した英歌詞も合点がいく。
実はこの川口Dが自ら「海雪」のカラオケ・アドバイスしてるんだけど笑える
川口法博ディレクターのワンポイントアドバイス
http://www.jvcmusic.co.jp/karaoke/onepoint/advice/lesson.html
Bメロは、心をかきむしられる気持ちで。
「日本海に身を投げる」くらいの気持ちです。
…身を投げるくらいの気持ち…って(苦笑)
発信してる本人がこんなボキャブラリーだから、タイムズの読者に「自殺奨励ソング」とか誤解されちゃうんだろ(笑)
こんな演歌のドシロウトを使うとは天下のビクターも“前例のない素材”を前にしてギャンブルに出たのか、それとも正規の演歌のスタッフは出すほどジェロの実力はないと判断したのか…。
なんとなく見えてきた川口Dの正体と
「彼らはヒップホップのことを知った気になってるけど、実はひとつもわかっちゃいないのさ」
というジェロの暴言がミョーに符合して見える。
クリエイティブといわれるギョーカイには必ず「知ったかぶりクン」がいるものだ。特に川口Dのような「なんでも屋」は多少のハッタリがなきゃやってけないってポジションかもしれん。
…かもしれんが、シャバの感覚で見たらやっぱり胡散臭いギョーカイ人に見えるだろう。
ましてや自分の異国での門出の舵をとるオトコが実は演歌の専門家でないと知ったジェロに多少の失望や苛立ちのようなものがあったことは想像に難くない(あくまで勝手な想像だけど…(笑))。
でもさ、やっぱりそれをタイムズ紙に言ったらダメっしょ。
恨むなら己の未熟さを恨め。もしプロフィール抜きで勝負できるくらいの歌唱力と表現力があったら、もっとラクにデビューできてただろうさ。
とりあえず、世に出るきっかけが欲しかったからビクターにお世話になってんだろうが。
油断してるとそのうちチャダの系譜をつぐインド人の演歌歌手なんてのが出てくるぞ(笑)。
…うーん、でも演歌の上澄みだけすくうっていう姑息な戦略はとりあえず成功してるようだし、その作戦の参謀に企画王・川口Dは適役だったのかもね。
知ったかぶりといえば↓こんな記事があったぞ。
史上初の黒人演歌歌手ジェロがデビュー! その“こぶし”は本物だ
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20080218/1007191/
とんでもなく“こぶし”のきいた真っ直ぐな歌声の持ち主ということが分かるはずだ。
使ってないはずの“こぶし”が聞こえるとは日経トレンディ恐るべし(笑)
日本のメディアの演歌理解度はタイムズ紙以下ってことか…
こりゃ、ジェロにとっちゃ吉報だ(笑)
演歌界にとっては脅威…?
コメントでは具体的なリンク元については触れてなかったけど、自分で探してみたらたしかにそれらしきブログがあった。
ちょっとビミョーなのはこのブログを読んだ感想コメントがここではなく紹介してくれているブログのほうに残されていることだ(苦笑)。
まぁ、英文の元記事があるということではおいらの翻訳は「単なる引用」という見方もできなくもないけど、翻訳は“言葉選びのリミックス芸”だと自分では勝手に思っているのでちょっぴり複雑。
でも冷静に考えると純粋のジェロファンの方々だったらこんな毒々しいところにはコメントしたくないかもね。
むしろイタズラに炎上せずに済んだってことで、こっちとしてもよかったというべきか?
でも啓蒙的な意見だったら別に反論でもかまわないんだけどね。
その点では前出のsuzuさんからいただいたコメントは情報と示唆に富んでいた。
なるほど、インチキ野郎・秋元康はジェロのデビューにはあまり深く関わっていなかったようだ。あのまるで演歌のパロディのような陳腐な言葉の羅列は手を抜かれちゃった結果の産物か?
そしてもうひとつの情報は「海雪」は“メロ先”だったということ。キョービこれは驚くようなことではないけれど演歌は“詞先”だと思ってた。
最近の歌詞の字切れがヘンなのとか、日本語のイントネーションを無視した節回しが増えたのはこの“メロ先”の弊害だという苦言もあった。
イントネーションまで影響を受けるのはメロディの可能性を狭めるのでやりすぎという意見もあるかもしれないけど、歌というモノの起源に宗教的な要素があることを考えれば合っているにこしたことはないと個人的には思っている。
別に作詞家に技量とポリシーあればメロ先でも言霊を損なうことはないのだろうが。
“メロ先”といえば90年代には(…というか今も横行しているのだろうが)“サビ先”なんていのが大流行りだった。何を急いでそんな真似を?と思うかもしれないが、サビだけいくつも入ったテープを持ってクライアントまわりをするのだ。
そう、タイアップをもらいにいくのである。
当然、詞はあとだけど、「サビ・プレゼン」の段階でクライアントから「青い」という言葉を入れろとか「きらめく唇」というフレーズを入れろとか注文がついたりする。
極端なハナシ、誰が歌うのかアーチストが一番あとに決まったりすることさえある。
ジェロの場合は“デビュー即タイアップ”はなかったようなので、そんなところからも秋元康の“ご威光”は及んでいなかったんだなと思ったりしたけど、逆にいうと手抜きか?なんて思ったりもした。
とりあえず労力の少ない“名前貸し”でジェロが売れたらさらに手柄というおいしいパターン。どう転んでも秋元康は損はしないんだな。
さらなるsuzuさん情報では宇崎竜童は50人以上の作家に曲を依頼した中の一人だというのだけれど、あとの49人の顔ぶれが知りたいな…というか実は49人には断られたたんぢゃねーだろうな…なんて思ったりして。
その昔、いまや“クリスマスの風物”となりつつあるあの山下達郎が近藤真彦に「ハイティーン・ブギ」という曲を書いたとき、マッチのレコードを片っ端から聞き「こういう音階の下降のときは音程が甘くなる」とか特徴を徹底的に分析してマッチのヘタさ加減を最小に…いやマッチの歌唱力を最大限にするべく最適化されたフレージングを試みたそうだ。
ひょっとしたら「細かい作り直しに応じてくれる」という条件で宇崎氏が選ばれたんぢゃねーかと勝手に想像してみたりす。
もうひとつ思い出したのだけど、友達に作曲家の真似事(ぶっちゃけアーティスト崩れ)をやってたやつがいて、そいつが某有名歌手のシングル(しかも映画の主題歌)の作曲家に抜擢されたことがあった。
なんで新人のおまへが?と聞いてみたところ、どうもその“大物さん”の歌唱力がいまいちらしい。レコーディングに立ち会ってもらって、歌手のわがままな要求に従っていちいち直すというのはとてもベテラン作曲家には頼めないので…ということらしい。
ジェロの場合はましてや新人なわけだから、そんなのに振り回されるってのはさらにベテランはいやがるだろう。
かといってやっぱり作曲家まで新人では心細いというジレンマ。
宇崎竜童氏なら演歌畑外からの挑戦ということで“試行錯誤”っという大義名分ができる
…てな筋書きだったんぢゃねーか…と
秋元康が「被災地ソング」という小技以外はインチキビームを発していないことはわかったけど、でも今度はジェロのブームで最近、その名前をよく耳にする担当ディレクターの川口法博氏ってどんなおっさん?…って興味がわいてきた。
するとクラシックのコンピレーション・アルバムの仕掛け人として彼が紹介されているフジ・サンケイ・ビジネス・アイの記事を発見した。
クラシック入門 新コンセプトCD続々潜在ファン育てたい
それによると
「実はクラシックは門外漢。だからこそできる企画、誰も考えない発想で勝負する」
…のだそうだ。
さらには
川口さんはこれまで、インドカレー店で流れる音楽を集めたCDや、歌詞の英訳付き演歌ベストアルバムなどユニークな商品を手がけてヒットを連発してきたアイデアマン。
とある。
↓インドカレー店で流れる音楽…というのはこれのことか
インドカレー屋のBGMシリーズ
あと彼が関わった“商品”は…と
ゆっぴ「メロンパンのうた」
これって、YouTubeで話題になった小学生の自作自演のやつだ。
のこいのこ「のこいのこ大全」
「エバラ焼き肉のたれ」や「オノデンぼうや」のCMソング…って(苦笑)
個人的には嫌いぢゃないけどね(笑)
完全に「企画モノ」担当ぢゃねーか!
企画制作部…って、部署名もまんまやないか!
あのTimesにのっていた「海雪」の英歌詞は「歌詞の英訳付き演歌ベストアルバム」の時のスタッフを再利用したのだろうか?
どうやら演歌に関しても門外漢のようだ。
それならあのことごとく行間を無視した英歌詞も合点がいく。
実はこの川口Dが自ら「海雪」のカラオケ・アドバイスしてるんだけど笑える
川口法博ディレクターのワンポイントアドバイス
http://www.jvcmusic.co.jp/karaoke/onepoint/advice/lesson.html
Bメロは、心をかきむしられる気持ちで。
「日本海に身を投げる」くらいの気持ちです。
…身を投げるくらいの気持ち…って(苦笑)
発信してる本人がこんなボキャブラリーだから、タイムズの読者に「自殺奨励ソング」とか誤解されちゃうんだろ(笑)
こんな演歌のドシロウトを使うとは天下のビクターも“前例のない素材”を前にしてギャンブルに出たのか、それとも正規の演歌のスタッフは出すほどジェロの実力はないと判断したのか…。
なんとなく見えてきた川口Dの正体と
「彼らはヒップホップのことを知った気になってるけど、実はひとつもわかっちゃいないのさ」
というジェロの暴言がミョーに符合して見える。
クリエイティブといわれるギョーカイには必ず「知ったかぶりクン」がいるものだ。特に川口Dのような「なんでも屋」は多少のハッタリがなきゃやってけないってポジションかもしれん。
…かもしれんが、シャバの感覚で見たらやっぱり胡散臭いギョーカイ人に見えるだろう。
ましてや自分の異国での門出の舵をとるオトコが実は演歌の専門家でないと知ったジェロに多少の失望や苛立ちのようなものがあったことは想像に難くない(あくまで勝手な想像だけど…(笑))。
でもさ、やっぱりそれをタイムズ紙に言ったらダメっしょ。
恨むなら己の未熟さを恨め。もしプロフィール抜きで勝負できるくらいの歌唱力と表現力があったら、もっとラクにデビューできてただろうさ。
とりあえず、世に出るきっかけが欲しかったからビクターにお世話になってんだろうが。
油断してるとそのうちチャダの系譜をつぐインド人の演歌歌手なんてのが出てくるぞ(笑)。
…うーん、でも演歌の上澄みだけすくうっていう姑息な戦略はとりあえず成功してるようだし、その作戦の参謀に企画王・川口Dは適役だったのかもね。
知ったかぶりといえば↓こんな記事があったぞ。
史上初の黒人演歌歌手ジェロがデビュー! その“こぶし”は本物だ
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20080218/1007191/
とんでもなく“こぶし”のきいた真っ直ぐな歌声の持ち主ということが分かるはずだ。
使ってないはずの“こぶし”が聞こえるとは日経トレンディ恐るべし(笑)
日本のメディアの演歌理解度はタイムズ紙以下ってことか…
こりゃ、ジェロにとっちゃ吉報だ(笑)
演歌界にとっては脅威…?