8月25日夜、関西地方のNHK総合テレビで、かんさい熱視線「のん、30歳。それでも私は“荒野”をゆく」という番組が放送されました。
20歳のときに連続テレビ小説『あまちゃん』に主演し、今年30歳を迎えて活躍を続ける俳優 のんさんの「これまで」と「これから」を伝えるものです。
『「あまちゃん」で主演を務め、一躍時の人に。その後事務所から独立。「のん」と名前を変え、活躍の場を広げてきました・・・』
サラリと流れるナレーション。
しかし、独立や改名の裏で彼女に何が起こっていたか、までは番組では語られません。
その真実がのんさん自身の口から明かされることも、今後おそらくないでしょう。
そのかわりに、彼女の言葉を借りれば、「屈強に立ち上がって」、がむしゃらに自分の道を突き進んできました。
俳優
アート作成
ブランドのプロデュース
そして、音楽活動
番組は、のんさんの生い立ちや音楽との出会い、演奏の場を与えたゆかりの人物への取材、映画賞を受賞した俳優活動などを丁寧に伝えていきます。
のんさんは、音楽には、俳優として演じることでは伝えきれない感情やメッセージを直接作品に注ぐことができるよさがあると言います。
そののんさんが、懸命に駆け抜けてきたこの10年の思いを一つの歌に込めました。
その曲が「荒野に立つ」でした。
のんさんが作詞作曲を依頼したのが、シンガーソングライターのヒグチアイさん。
のんさんは、今まで誰にも話さなかった「のん」になったばかりの頃の思いや「のん」になってから落ち込んだりくじけたりしたようなことを、ありのまますべてヒグチアイさんに打ち明けたといいます。
「『荒野に立つ』に全部込められています。」とのんさんはいたずらっぽく笑います。そこには、圧力には決して屈しないという決意と自信が隠れているように思えました。
番組では最後に、大阪の梅田クラブクアトロで行われたライブで、『荒野に立つ』を力強く歌い上げるのんさんの姿を、長い時間を割いて伝えます。
歌詞の抜粋
わたしが信じなければ
裏切られることもなかったけれど
荒野に立つわたしは一人
燃え盛る火を眺めてた
壊さなければ壊される
笑わなければ笑われる
ぼろぼろの鎧まとって 錆びついた剣ふるって
わたしはどこへ行こう
鏡に映ったのは 傷だらけのわたし
それを見ていた君が
君の傷を見せてくれた
同じだねと笑ってくれた
ヒグチアイさんは、それにしても凄い歌を作ったものです。
憧れて入った芸能事務所を、のんさんはなぜ出る決意をしたのか。
本名の「能年玲奈」をなぜ「のん」と変えなければならなかったのか。
そして、そんな彼女に手を差し伸べる者たちの存在。
「あまちゃん」で日本中に笑いと感動を与えていた頃から、すでに彼女が理不尽な圧力にさらされていたことを知るファンは、この歌を涙なしでは聴くことができないのです。
かんさい熱視線「のん、30歳。それでも私は“荒野”をゆく」は、わずか30分足らずの時間枠で、のんさんの置かれた状況を決して芸能ニュースのような安っぽい内容になることなく、正確な取材で濃密に伝える素晴らしい仕上がりだったと思います。
全国放送ではなかったことが残念ですが、NHKプラスで、9月8日(金) 午後7:57 まで見逃し配信されています。
こちらから観られます(新しいウインドウで開きます)
↓
https://plus.nhk.jp/watch/st/270_g1_2023082544360
のん - 荒野に立つ【Official Music Video】
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