夜中、バイト先に現れる猫がいる。
茶色で小さくてかわいい。
ゴミ箱をあさったり、飛んでるセミを捕まえておもちゃにしたり、活発に動いている。
人が近づくと逃げてしまう。
夜勤の最中、雨が降った。
朝雨が止んだ。
あの猫が現れた。
びしょ濡れでやせ細って何か言いたげな顔でこっちを見ていた。
その姿は駅へ向かう人よりも広場の鳩よりも異質に輝いていた。
その憐れな姿は異質だが、本人は全く気にしていないようだった。
そんなことよりも「腹が減った、エサをくれ」と言う顔をしてこっちを見ていた。
戦うとはこのことか、と思った。
まめ
茶色で小さくてかわいい。
ゴミ箱をあさったり、飛んでるセミを捕まえておもちゃにしたり、活発に動いている。
人が近づくと逃げてしまう。
夜勤の最中、雨が降った。
朝雨が止んだ。
あの猫が現れた。
びしょ濡れでやせ細って何か言いたげな顔でこっちを見ていた。
その姿は駅へ向かう人よりも広場の鳩よりも異質に輝いていた。
その憐れな姿は異質だが、本人は全く気にしていないようだった。
そんなことよりも「腹が減った、エサをくれ」と言う顔をしてこっちを見ていた。
戦うとはこのことか、と思った。
まめ