豆日記

小豆原一朗の日記

風間くんと僕

2016年06月27日 | 豆日記
風間くんは「ブログを30分で書く」と言ってた。
だから俺も30分で君への思いを書く。



イエ―イエ―

今日はお前の命日、全部めんどくさいから葬式はなし
網膜剥離になったり、猫に生まれ変わりたいとか言ったり
一体お前は何?超妄想気味
お前は元くそメガネ、俺は現在進行形
見えてるか?度はあってるのか?そのコンタクト!

YO!YO!YO!カザマ、ブザマ、マザーファッカー!

僕の脳内でMC漢が暴れてる。





初めて会った時のことを思い出そう。

君は知らないだろうけど、バンドで対バンする前から僕は一方的に君のことを知っていた。
7年前くらい。

僕がパンパンの塔を組む前、
一人で歌い始めるもっと前、
バンドのギタリストとして活動してた頃。

場所は池袋Admの弾き語りイベント。
その時は僕がアコギを弾いて、当時いたボーカルのやつがハンドマイクだった。
曲は僕が書いてたけど、当時流行ってたアジカンとかの物真似(にすらなれてない)みたいな感じのバンドだった。
10組の共演者、20分の持ち時間。
こんな短い時間じゃお客さんを満足させられない、とも思ったし
実際自分を含めて退屈な出演者しかいなかった。
トリの君をのぞいて。

その時は自分のことを「ショボンヌ」と名乗っていた。
君は「中央線」「もうまくはくりのうた」「家出の唄」の3曲を歌った。
衝撃だった。感動した。たった20分でそれまでの退屈な時間をひっくり返された。
そして、僕と同じように冴えないメガネだった。
なんて普通なのに、なんてすごい人なんだ、って思った。
僕はそこから3markets(株)(←当時はこういう名前でした)というバンドが気になって、気になって、、、
ずっとひっかかっていた。

一ヵ月後、僕はバンドを辞めて一人で歌うことにした。
数日後、僕は電車の中で「UFOと僕」という歌詞を書いた。
子供の頃の他愛のないお話。退屈な世界でもがいてる僕。友達は実名。
ショボンヌの歌ってる姿が浮かんだ。
帰宅して歌詞に合わせてアコギで歌ったら簡単にできた。
今まで作った曲にはない感触。
等身大の僕の歌が出来たと思えた。

数年後、パンパンの塔と3markets(株)は対バンした。
初めて話をした。
「売れそう」と言ってくれた。
「絶対自分の方がいいと思ってるでしょ!」って思った。
その時好きな曲って言ってくれたのが「UFOと僕」だった。
曲が生まれたエピソードは隠して、僕はひそかに喜んだ。


何かの真似じゃなくて、等身大の僕の歌を歌いたいって思うきっかけをくれた。
多分、君がいなかったら「UFOと僕」はできなかったし、その後に生まれる曲も形は違っただろう。
僕らは似てるかどうかと言われるとなんとも言えない。
僕の書く歌詞と君の歌詞は違うし、君はメガネをやめてコンタクトレンズになったけど、
やっぱり僕はどの曲も君の影響があると思う。
とてつもなく尊敬してるし、感謝してるけど、君には悟られたくない。
だから年下なのに「くん」づけだ。性格が悪いのは似てるかもな。
でも、君との約束でこのブログは素直に書くと決めたんだ。
7年前、池袋Adm、はじめて見た風間くんが、ショボンヌが、今でも僕の目に焼きついている。

光をありがとう。


…なんか、弔辞みたいになっちゃった。
30分じゃ無理だったよ。
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