追憶～～忘れられない日々～～

今のこの気持ちを何かに　例えたなら・・・

　　　　　　　夕暮れに帰り忘れた

　　　　　　　ちぎれ雲の様

　　　　　　　あなたへ募る想いを　重ねたなら

　　　　　　　夜を飾る星の海へ

　　　　　　　やがて届くのに・・・

　　　　　　　回り道を迷い

　　　　　　　傷つけて傷ついて

　　　　　　　そしてやっと捕まえた

　　　　　　　あなたの細い指先を・・・

　　　　　　　好きで　好きで　好きで

　　　　　　　恥かしいほど好きで

　　　　　　　ただ不器用と悔やみながら

　　　　　　　言葉を一つだけ

　　　　　　　もしも許されるなら

　　　　　　　僕の人性へ　おいで・・・



　　　　　　　あなたを身体ごと奪って　闇を走り

　　　　　　　気付けばいつか　

　　　　　　　夜が明けて

　　　　　　　それは　夢いつも・・・

　　　　　　　今は何も言うな　あなたは女だから

　　　　　　　それでも尚告げるなら

　　　　　　　いっそ唇ふさげたら

　　　　　　　今夜は風になり

　　　　　　　あなたの眠る窓を

　　　　　　　そっと指先で叩こうか?

　愛と呼ぶにはまだ

　 微かな灯りだけど

　 瞳を閉じても 見える・・・