金沢市大手町には、千仙叟宗室(せんのせんそうそうしつ)居士邸地跡があります。由緒書によれば、「千仙叟宗室(1622~97)は、千利休の孫元伯宗旦の子で四代であり、宗室の初代にもあたる。寛永17年(1640)、三代藩主前田利常と四代光高が、三代将軍家光を江戸本郷邸に迎えたとき、仙叟宗室が飾り付けを行い、茶道指南をなしたことから、以後加賀藩にかかわるようになった。利常の招きで小松城三の丸で茶道奉行として仕え、利常没後金沢に移り、200坪の邸地を賜って住した。この地は仙叟居士の邸地の一部分である。元禄元年(1688)、一旦京都に帰ったが、没年まで加賀藩との関係は継続した。それ以来、宗室は代々加賀藩に出仕している。仙叟の指導した侘びの茶風は、その後も金沢で息づき、この地は裏千家茶道発祥の地として伝統と歴史をもち、今日に至っている」とのことです。裏千家HPには京都今日庵に千仙叟が居を構え、これが裏千家の始まりと書いてあるのですが、裏千家が事実上稼働し始めたのが金沢大手町仙叟居士の邸地跡のようです。仙叟居士の邸玄関の画像です。
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