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こんにちは!神戸のシンガーソングライター秋本節です!

東北二夜 そのニ

2011-11-03 12:45:27 | 日記

翌日は初めての町、福島県いわき市。福島第一原発から50キロほどの町。

高速を降りて町中へ。小学生か中学生の子供達がマスクもせずに休日のいわきを普通に笑顔で歩いてる。

今日主催してくれたSくんとファミマで待ち合わせ。
急に今夜は自分の家に泊められなくなったと恐縮している。

原発事故以前彼は農業をしていた。今は作物をつくるメドもたたずに瓦礫撤去の仕事をしている。

会場バロウズへ。
この日は四つのOAの皆さん。SくんとMさん、DくんとYくん、Yuさん夫妻、そしてちくわくん。
みんな良かった。かっこ良かった。素晴らしいヨーデルを聞かせてくれたYuさん夫妻に今夜泊めて下さいと、冗談半分で言った。うちは狭くて、避難者がいるので無理ですと。

Sくんのお宅もそうだったらしい。

ライブには来れなかった保育士の女性打ち上げで話してくれた。保育園は窓が閉ざされ外遊びは行われない。室内で少し運動をすると翌日筋肉痛をおこす。就学前の児童がだ。


除染は行われていない。彼女が子供達に触れさせたいと二年間かかって作り上げたミミズが住む腐葉土も子供達には触らせられない。
積算線量計をみんなつけている。毎日行政に報告する義務がある。屋外で作業があるとその数値が50倍に跳ね上がる。それを報告するとこの数値は公表できないと書き換えられる。

間もなく季節風は北寄りに変わる。それまでに原発をカバーして欲しかったと切実に語る。

Sくんと一緒にやってたMさんは大工で神戸の震災の時にボランティアでたくさん仕事をしてくれた。海が好きな彼の家は流された。
とてもステキなフレーズを弾く魅力的なギタリストだ。

Sくんの家の前の駐車場でちくわくんと車で寝た。

Sくんの家の玄関の灯りは僕たちが眠るまでついていた。
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花サイタカナ

二十三夜待ち