とんちで有名な一休禅師が再建し、晩年に隠棲した臨済宗大徳寺派の禅寺。
もとは、正応年間(1288年~92年)に大応国師が建てた妙勝寺で、荒廃していたものを、康正2年(1456年)に一休禅師が御堂を建て、宗祖の恩に報いるという意味を込めて酬恩庵と名づけた。
一休は風雅な檜葺きの虎丘庵に住んだという。
本堂は室町時代の建築、方丈、庫裏、東司などは江戸時代のもので、一休和尚像とともに国の重文。
方丈庭園は苔むした自然石が美しい。
京都の生まれで後小松天皇の落胤という。
幼名は、後世史料によると千菊丸。
長じて周建の名で呼ばれ、狂雲子、瞎驢(かつろ)、夢閨(むけい)などと号した。
戒名は宗純で、宗順とも書く。
一休は道号である。(戒名と道号については「戒名」の項目を参照のこと。)
6歳で京都の安国寺の像外集鑑に入門・受戒し、周建と名付けられる。
早くから詩才に優れ、13歳の時に作った漢詩「長門春草」、15歳の時に作った漢詩「春衣宿花」は洛中の評判となり賞賛された。
応永17年(1410年)、17歳で謙翁宗為(けんおうそうい)の弟子となり、戒名を宗純と改める。謙翁は応永21年(1414年)に没した。
この時、一休は師の遷化によるものかは断定できないが、自殺未遂を起こしている。
応永22年(1415年)に京都の大徳寺の高僧、華叟宗曇(かそう そうどん)の弟子となる。
『洞山三頓の棒』という公案に対し、「有ろじより 無ろじへ帰る 一休み 雨ふらば降れ 風ふかば吹け」と答えたことから、華叟より一休の道号を授かる。
なお「有ろじ(有漏路)」とは迷い(煩悩)の世界、「無ろじ(無漏路)」とは悟り(仏)の世界を指す。
応永27年(1420年)のある夜、カラスの鳴き声を聞いて、俄かに大悟する。
華叟は印可状を与えようとするが、一休は辞退した。
華叟はばか者と笑いながら送り出したという。
以後は詩・狂歌・書画と風狂の生活を送った。
方丈庭園は名勝で、苔の緑と自然石の取り合わせが美しい名庭である。
精進料理(1,800円~)もいただくことができる(前日までに要予約)。
■アクセス
京阪宇治交通バス「一休寺道」下車徒歩5分
■拝観時間 9:00~17:00(受付16:30まで)
■宝物館 ~16:30
■拝観料 500円
■住所 京都府京田辺市薪里ノ内102
■電話番号 0774-62-0193
■詳しくは:http://www.ikkyuji.org/
*すべて過去の写真です。
もとは、正応年間(1288年~92年)に大応国師が建てた妙勝寺で、荒廃していたものを、康正2年(1456年)に一休禅師が御堂を建て、宗祖の恩に報いるという意味を込めて酬恩庵と名づけた。
一休は風雅な檜葺きの虎丘庵に住んだという。
本堂は室町時代の建築、方丈、庫裏、東司などは江戸時代のもので、一休和尚像とともに国の重文。
方丈庭園は苔むした自然石が美しい。
京都の生まれで後小松天皇の落胤という。
幼名は、後世史料によると千菊丸。
長じて周建の名で呼ばれ、狂雲子、瞎驢(かつろ)、夢閨(むけい)などと号した。
戒名は宗純で、宗順とも書く。
一休は道号である。(戒名と道号については「戒名」の項目を参照のこと。)
6歳で京都の安国寺の像外集鑑に入門・受戒し、周建と名付けられる。
早くから詩才に優れ、13歳の時に作った漢詩「長門春草」、15歳の時に作った漢詩「春衣宿花」は洛中の評判となり賞賛された。
応永17年(1410年)、17歳で謙翁宗為(けんおうそうい)の弟子となり、戒名を宗純と改める。謙翁は応永21年(1414年)に没した。
この時、一休は師の遷化によるものかは断定できないが、自殺未遂を起こしている。
応永22年(1415年)に京都の大徳寺の高僧、華叟宗曇(かそう そうどん)の弟子となる。
『洞山三頓の棒』という公案に対し、「有ろじより 無ろじへ帰る 一休み 雨ふらば降れ 風ふかば吹け」と答えたことから、華叟より一休の道号を授かる。
なお「有ろじ(有漏路)」とは迷い(煩悩)の世界、「無ろじ(無漏路)」とは悟り(仏)の世界を指す。
応永27年(1420年)のある夜、カラスの鳴き声を聞いて、俄かに大悟する。
華叟は印可状を与えようとするが、一休は辞退した。
華叟はばか者と笑いながら送り出したという。
以後は詩・狂歌・書画と風狂の生活を送った。
方丈庭園は名勝で、苔の緑と自然石の取り合わせが美しい名庭である。
精進料理(1,800円~)もいただくことができる(前日までに要予約)。
■アクセス
京阪宇治交通バス「一休寺道」下車徒歩5分
■拝観時間 9:00~17:00(受付16:30まで)
■宝物館 ~16:30
■拝観料 500円
■住所 京都府京田辺市薪里ノ内102
■電話番号 0774-62-0193
■詳しくは:http://www.ikkyuji.org/
*すべて過去の写真です。