ノアの悲劇という本

たまたま立ち寄れた本屋で見つけた、
プロレスリング・NOAH本。
パトロン事件、泉田告発本等、当ブログで
色々教えて頂いたので、元々スキャンダルでは新日本が凄いけど
「明るく、楽しく、激しい」をモットーにやって来た
全日本プロレス大分裂から生まれた
三沢光晴が社長になり、そしてリングの死前後から
起きていたスキャンダル。
いや、スキャンダルを通り過ぎて真っ黒けっけですね！
驚きました。高橋本の次に衝撃的でした。
元◎暴の組長代理の亭主の夫人、希代の女詐欺師、成田眞美による
泉田への9000万円近い詐欺（三沢夫人は5000万円⇒後ほぼ回収）
行き着く所は自己責任としても、ノアリストラ後、
巨額の詐欺でボロボロになり、後に命を落とした
元々は繊細すぎる善良な人⇒最高のクレーマーに。（宝島社＆神奈川県警ともトラブル）
泉田が壊され、死を迎える切ないを通り過ぎ怖い人生。
ノアの運営と個人横領で真っ黒けっけの元凶、仲田龍の行いと怪死。
「ノアを作った男」⇒「ノアを沈没させた男」へと。
深く関わった、三沢、仲田、永源、泉田がバタバタとこの世を去る。
ドライバーの怪死、西永レフリーの失踪＆逮捕＆辞表、
若手レスラーの先輩に対する軽視（中には人間的にも）
森嶋の常識人の行いを超えたメンタル破壊の引退劇。
小川や本田、力皇以外は眞美からお金（お小遣い）を貰っている、
仲田龍から距離を置いている小橋や秋山達以外は巨額の詐欺で
動いている成田夫妻の経営する小田原のお好み焼き屋に
入りびたり。ヒルトンホテル等でパーティーのドンチャン騒ぎ。
（小田原のＡＴＭ）
その中には泉田や三沢夫人の奪われたお金も入っている。
繊細で人を信じてしまう泉田の愚かとは云え９０００万円詐欺に引っかかり
どんどん壊れ、被害妄想やら本当に脅されていたか？
世で言う「面倒くさい」男になってしまい、後、病気で生活保護⇒死。
プロレス仲間はほぼ離れ、葬儀は関係者不在。一応、病死。
スキャンダルプロレス本というより、
ミステリー、ルポルタージュ本ですな。
もう、グロい！の一言でも済むかも？な。
ゲロゲロゲです。

そして、元暴力団構成員の夫の成田氏（逮捕はされず）と繋がりがあったのは永源や
ＺＥＲＯ－１達でもしかしたら橋本真也の葬式でかずみ元夫人が軽く脅されたのは
詐欺罪で逮捕の冬木元嫁絡み？とか想像してしまう（勿論無関係の可能性も）
もう、ごっちゃですな。
このブログでは書ききれませぬ。
本文中にも書かれていますが百田光男が逸早くノアを退団したのは最終的に良かったとか。
仲田龍が新日本はだけで無く、天下のＷＷＥに迄、高圧的な
交渉をしてマスコミからも顰蹙を買い、そして天敵ジミー鈴木の
仕事を妨害＆あの・・・ターザン山本との関係等、
二人を招いてのインタビュー。

本の見出しに載っている項目は

・全日本分裂劇と仲田龍の「退職金訴訟」
・日本テレビ「地上波打ち切り」の衝撃。
・小橋の離脱と「四天王プロレス」の代償
・急浮上した「女性タニマチ」の黒い素性
・ファンの失笑を買った「ノアタワー」構想
・三沢光晴の急死と「百田の乱」の真実
・幻と消えた元巨人「角」社長計画
・被害者第一号「泉田純」の打算と誤算
・三沢夫人がだまし取られた５０００万円
・詐欺師「成田眞美」の逮捕と実刑
・仲田龍と永源遙の「平社降格処分」
・秋山一派のノア集団離脱と小橋の引退
・末期症状を晒した森嶋の「電撃引退」
・深刻な選手間対立とフロントの金銭不祥事
・急死した仲田、永源、泉田の「深き業」

当等・・・・。

猪木・新日本プロレスのトンパチなレスラーのセルフプロデュース力
馬場・全日本プロレスの馬場夫婦支配の下、日本人サラリーマンレスラーを造り
試合内容の割に合わないギャラ、外国人レスラーを優遇。

イチ、プロレス村に起こる話、中小企業で起きる話、
独特な業界の古いしきたりの中で続けた仲田龍の経営＆置物社長の田上。
副社長の丸藤の事はあまり書かれていませんが成田氏のインタビューでチクリと言われております。

そして猪木の「子殺し」で滅茶苦茶になった新日本の「ユークス」を経た
「ブシロード」買収（オーナー）体制による新日本プロレスの再興・・・・

個人的には、ミスター高橋の「流血の魔術」以来のショッキングな「ノアの悲劇」でした。

２０１７年、７月１５日に宝島社から出版されております。
１２００円＋税です。